What is love?1 ~To Heart~

 

「お待たせ、ヒロユキ!」
 顔を向けると、レミィが盆の上にコーラのビンとコップを載せたまま、笑顔で立っていた。
 相変らず、ヒマワリのように眩しい笑顔だった。
「くれ。」
 俺が言うと、レミィはコーラのビンからコップに注ぎ始めた。やがてレミィはコップを俺に渡そうとする。
「はい。」
 俺はその腕を引き寄せて言った。
「口移しで飲ませてくれ。」
 レミィは悪戯っぽく微笑むと、コップの中身をひとくちだけ口に含み、それから俺に甘えるように抱きついてきた。俺の胸に挟まれたレミィのたわわに実った乳房が、むにゃりと形を変えていた。柔らかく心地いい感触。しかも重たげ、だ。
 指先でレミィのあごを持ち上げ、唇を重ねていく。目を見開いたままのキスだった。これも果たしてアメリカ流なのか。
 合わさった唇の間から、コーラの液体が俺の口へ移された。ベッドを汚さないようにするのに、ひどく苦労した。
 炭酸のシュワシュワ感を味わうことなく、少し生温かくなった液体を急いで飲み込む。普段の味より甘い感じがしたのは、レミィの唾液のせいかも、と思ったりした。
 そして再び舌を伸ばして、レミィのそれを捕まえる。大胆にもレミィは自分から絡ませてきた。軟体動物のような感触に、また俺は欲情してしまった。
 そのうちレミィの呼吸が荒くなってきたことに気づいた。
・・・ああ、レミィも興奮してるんだ・・・
 俺は優しくレミィをベッドに横たえる。寝てしまっても、胸の隆起のシルエットが崩れないのはさすがだ、と思った。
 まだ完全に咽喉の渇きが癒されたわけではない。コップの中身を全部飲み干し、目前の美味な肉体を骨まで味わい尽くすことに決めた。
「Ah、ヒロユキ、もう、またするの?」
「ああ、そうさ、レミィもし足りないだろ?」
 俺が聞くと、瞳を輝かせたレミィがぎゅっと俺を抱きしめる。精一杯の力なものだから、俺はすぐに柔らかい乳房の壁に埋もれそうになる。顔中が押さえ込まれて窒息しそうになるのだった。
 抵抗すると、慌ててレミィが俺を解放する。
「Sorry、ヒロユキ!」
「し、死ぬかと思った・・・」
 息が荒い。俺の肺が新鮮な空気を求めていた。深呼吸して身体中に酸素を送り込んでから、
「こら、レミィ、俺を殺す気か!」
「ヒョウタンから駒、ね、ヒロユキ?」
・・・ヒョウタンから駒だと?・・・
 完全にことわざの使い方が間違っているような気がする。俺の頭の中で、大きなハテナマークが浮かんでいた。
「しようよ、ヒロユキ・・・思い立ったが吉日だヨッ!」
 またまた違うような気がする・・・が、迷うには、レミィの肉体はあまりにも魅力的すぎた。尚も適切なことわざの使い方を考えながら、俺はレミィの乳首を唇に含んだ。
「Ahhhhh・・・」
 レミィが悩ましい声を上げた。眉根を寄せたその顔が、ひどく色っぽい気がしていた。

 宮内一家がアメリカに帰国した。何でも父ジョージ(鉄砲マニアだ、宅内でも平気で銃を構えるほどの)の仕事の都合だそうだ。
 せっかくホームパーティーに招かれたりして、宮内家の人々と仲良くなったというのに、レミィとお別れと聞かされてショックだった。ましてレミィが俺の思い出の女の子だと知ったもんだから、受けた打撃の大きさはかなりのものだった。
 レミィはもちろん姉シンディ(これもかなりの美人だ、病的潔癖症らしい)とももっと仲良くなりたかったのに・・・
 ところが、宮内家さよならパーティーの翌日、学校へ行くと・・・いないはずのレミィがいた。アメリカに帰ったはずのレミィが、まだいた。
 幻と思って、自分の気持ちを告白すると・・・幻が俺に抱きついてきたのだ。しかも国産品ではなく、舶来品の充実感を伴って、である。学校内であるにも関わらず、俺は抱きしめ返した。
 レミィだけは日本に残っていたのだ。
 すべては、志保のいい加減な情報に踊らされた俺がいけないのだった。早とちりなのだった。
 いや、やっぱり志保がいけないのだ。志保のせいにしておこう。そうすれば、すべてが丸く片付くというものだ。
 レミィを抱きしめた時のあかりの何故か悲しい視線も、志保の鳩が豆鉄砲食らったような顔(志保ちゃん情報で、校内に言い触らされたに違いないのだ)も、雅史の驚いた顔も、全然気にならなかった。
 ただ、今までの喪失感が、胸にポッカリ空いた空洞が、そこで埋められたのである。
『アタシ、ヒロユキのこと好きっ!!どこにも行かないヨ!』
 あの言葉は決して忘れられない、そう思った。

 結局、レミィはあのだだっ広い屋敷に修理中のメイドロボと2人っきり(?)で住むことになったわけだが、何を隠そう、この俺も独り暮らしである。
 好き、という感情をお互い確認し合った者同士が、親の目から離れて独り暮らしなのだ。遅かれ早かれ、俺とレミィはこうなる運命だったのだろう・・・という言い訳は置いとくことにして、遂に俺はレミィを昨晩抱いてしまったのである。
 意外だが(いや、意外ではないのかもしれないが)、レミィはヴァージンだった。
 最初は恥ずかしそうに俺にしがみつくだけだった。挿入の時、痛そうにしないのが、不思議だったが。その後は、レミィは自分から積極的に動き出したりしていた。
 さすがはレミィ、と陶酔感の中で俺は思った。
 痛くなかったのか、と俺が短い行為の後で尋ねると、
「ちょっとだけ痛かったヨ!でも、ヒロユキのこと好きだから、平気だったヨ!」
 俺にキスしてきた。愛しくなって抱きしめ返すと、
「備えあれば憂いなし、だヨ!!」
 要するに処女喪失のイメージトレーニングをしてから、俺の家に来たそうだった。
 言葉の怪しさはともかくとして、俺は、この金髪碧眼の美少女がますます愛しくなっていた。

「Ahhhh・・・」
 レミィの花芯を探ると、そこはもう湿っていた。中指で花芯の中の狭い入口を掻き回し、親指と人差し指で突起を摘んでやる。たちまち発達してきた突起が自己主張をしていた。
 同時に、美しい乳房の上のピンク色の乳首が、両方とも大きく尖ってきていた。
 開いた口からレミィの牙、じゃなかった八重歯が見えている。
・・・あれで噛まれたら痛いだろうなぁ・・・
 レミィにフェラチオされた時(何と初体験なのに、レミィは自ら進んでやってのけたのだ!)には、全然歯のことは忘れていた。それとも気にならないくらいレミィのテクニックが上手だったのか。
「Yeahhhhhhh!」
 ふふ、レミィって、感じた時の声は外人ヴァージョンなんだ。
 思わず、友達から借りた洋モノのビデオを思い出してしまった。あのビデオでも、金髪でグラマーの女優さんが、和モノの女優と違ってダイナミックな声で喘いでいたっけ。レミィもそっくりだ。
 熱いぬめりに漬かっていた指が、更に奥深く吸い込まれていく。絶え間なくあふれる愛液が粘っこさを増していた。
 その中を掻き回すと、レミィがびくんびくん震えて叫ぶのだった。
 あのAhhhhというアメリカンな声の他に何かを呟いている。耳を済ますと、
「Fuck me、fuck me!」
 こう言っていた。うわ、えらい直接的だな、と俺は思った。
「レミィ、欲しいか?」
「・・・うん、欲しいヨ、ヒロユキのDick・・・ブチ込んで欲しいヨ!!」
 ブチ込む、って、しかし何とかならないのかな、言い方。
 ぼやきながらレミィの身体を開く。下から俺を見上げるその瞳が、もう濡れて光っている。
 貫くにはもう充分な程固くなったペニスを花芯に突き立てていく。突起にこすって愛液をまぶしてやった。
「あっ、あっ、come on!」
・・・う~ん、どっちかに言葉を統一してくれないかな・・・
 ずぶ、ずぶっ、ずぶ、
 開いた足の中心にある花芯、俺のペニスがしっかり咥え込まれていた。狭苦しい亀裂が俺を締めつける。
 次第に動いていく。気持ちいいのか、レミィがひしと俺に抱きついていく。
「Yeahhhhhh!kiss me、ヒロユキ!」
 リクエストに応じてやる。口を重ねると、今度はレミィの舌が俺の唇を割って入ってきた。ぬらぬらしたその感触に、俺も興奮してしまうのだった。
 キスをしたまま、突く突く。柔らかい身体を突いていく。ペニスの出し入れのスピードを高めていくと、次第にレミィの歓喜の声が上ずっていた。
・・・いいぞ、レミィ、もっと声出してくれ!・・・
 もう1度キスしてから、レミィの体内深くえぐるように腰を送り込む。ひどくレミィの身体が汗で湿ってるな、なんて思う余裕すらできてる自分が、おかしいなと笑う。
「Ahhhh、I’m coming、coming!!」
 びくんびくん、またレミィの身体が跳ねた。一方俺は、と言うと、さっきからの連戦(?)のためか、まだ少しだけ余裕がある。達したレミィをまた責め込んでやることにした。
 こすりつけるようにペニスを激しく抽送させ、レミィの白い肌の匂いと味を楽しんだ。
「ダメだヨ、ヒロユキ、アタシ・・・また・・・」
 最後の方は日本語じゃなくて、英語の呟きだったためよく判らない。きっといやがってるわけじゃないだろう、レミィの熱く火照った身体が、俺を高めているような気がした。
 じんじん痺れる感じがお腹から湧き起こり、ペニスへ移っていく。
・・・ああ・・・やべえ、もう俺いきそう・・・さっき出したばっかりなのに・・・ 
「レミィ、俺、いきそう・・・」
「うん、いいよ、ヒロユキもいって・・・」
 痙攣しながらレミィが言う。その青い瞳がまた濡れていた。
「あ・・・出る、出ちゃう・・・」
「Come to my mouse、ヒロユキ!Yeahhhhhhhh!!」
・・・あ、レミィ、口に出して、って言ってる・・・
 疼きが限界に達した。俺は慌てて引き抜いて、口を大きく開けたレミィの顔にペニスを持っていった。
 そしてペニスに手を添えたレミィの口元に、射精した。
「出すよ、レミィ!!」
 あ~んと開けたレミィの口の中へ俺は放った。下からレミィは目を嬉しそうに見開いたまま、舌を伸ばしてペニスの先端を嬲っている。
・・・しかし、レミィって本当に嬉しそうだな・・・
 伸ばした舌先に俺はまだ放っている。精液がとぐろを形どるのが、何か妙にえっちだ。しかもレミィが目を開けたまま、というのに興奮してしまうし、日本人と違うなと思った。(レミィ以外の女は知らないし、ビデオとかで知った知識なのだが)
 ごくんとレミィは精液を飲み込み、今度は俺のペニスを舐め始めた。
 達したばかりで敏感になったペニスがくすぐったい。ちろちろとレミィはいつまでも清め続けていた。俺は身体を震わせていた。

 一緒にバスルームに入ると、レミィがタオルにボディシャンプーをたっぷりとつけてこちらを微笑んだ。
「身体を洗ってあげるヨ、ヒロユキ。」
 浴室に座ると、ゴシゴシレミィがまず背中を洗い出した。大きな乳房が時々触れるのが贅沢な感じ(?)で心地いい。
 背中を洗い終わると、レミィの手が背後から俺の股間に触れ出した。
「うっ、うっ・・・」
 俺が唸ると、
「Oh・・・」
 レミィが叫んだ。どうやら俺のペニスの変化に気づいたらしい。
「ホトケの顔も3度まで、だネ?」
「違うぞ、レミィ、毒を食らわば皿までだ!」
 俺はボディシャンプーをレミィの胸に塗りたくってやった。指が乳首に触れる度に、レミィの可愛くて甘い、それでいて大きな声が浴室内に響いた。
 レミィを座らせて、乳房でペニスを挟んだ。するとレミィは、
「何をするんですか?」
「パイズリだよ。」
「パイズリ?」
 不思議な顔をする。その顔がまたコケティッシュだったりするのだ。
「そうおっぱいで挟んで・・・」
「こう、こうかナ?」
 92センチのバストを誇るレミィならでは、である。あかりじゃきっとむりだ。絶対むりだ。
 考え込みながら、レミィは自分の手で乳房を寄せる。その間の空間にあった俺のペニスは、次第に柔らかい壁に挟まれて至福の時間を過ごすことになるわけだ。
「Ohhhhhh・・・」
 乳房からはみ出たペニスの先端が、レミィのあごに触れたのだ。
「先っちょを舐めてみて・・・」
 ぺろ。ピンク色の舌がひと舐めした。
・・・ああ、幸せ・・・ああ、気持ちいい・・・
 お風呂の湯気で額に汗したレミィが懸命にご奉仕である。
「レミィも気持ちいいかい?」
 かぽっと口を離して、
「う~ん、まあまあネ。」
 とだけ言って、また咥える。
 巨乳は鈍感、って話は単なる噂話らしいが、パイズリってやつは、女の子に快感をそんなに与えるものではないらしい。
 それでもむにゅむにゅした柔らかい乳房からの刺激は、夢のようだ。最高の感触だった。
「あっ、あっ、あっ、あ!」
 女の子のように情けない悲鳴を上げてしまう。調子に乗ったレミィが、胸で挟む速度と舌で舐めるのを早くしていった。
「気持ちいいノ?」
「ああ、レミィ、最高!あっ!!」
「気持ちよくなってネ・・・あむあむあむ・・・」
・・・ああ、もうだめだ・・・
 また射精してしまった。その間も胸からの刺激が続き、俺の射精はレミィの身体と顔を白く汚していった。
「たくさん出るネ、ヒロユキ・・・」
 俺はあまりの気持ちよさに返答できなかった。嬉しそうに笑うレミィの白濁した顔を、ただ見つめるだけだったのだ。
 その後でレミィはペニスを強烈に吸い込み始め、残りの精液すべてを吸っていた。

 3回目の射精で精も魂も尽き果てた俺は、必死の思いでベッドに潜り込んだ。
・・・うう、俺もう死ぬ・・・
 レミィはまだしたい素振りを見せていたが、俺の消耗の激しさに気づき、さすがに今晩はもう迫ることを諦めたようだった。
・・・人生で1番辛いゴールデンウィークだぜ・・・
 枕を抱きしめた瞬間、深い闇が俺を包んでいた。

 夢を見た。
 あかりが牛乳を何本も飲んでる夢だった。
「おい、あかり、腹壊すぞ、もうやめろよ!」
 と叫んでみても、
「浩之ちゃんは巨乳好きでしょ、私もがんばるもん!!」
 俺の制止を振り切って、あかりは飲み続けるのだった。
 ふと振り返ると、志保のアホタレとあの委員長とレミィの3人が裸で立っていた。
「な、何だよ、3人とも裸で、服ぐらい着ろよ・・・」
 3人は、俺の抗議を無視して迫ってくる。
「誰が1番の巨乳か、藤田君、言ってえな!」
「アタシよね、ヒロ!?」
「アタシに決まってマ~ス!」
「私かて負けへんで!!」
「ちょっと待て!」
 だが裸の3人はじりじり距離を狭めてくる。
「うわ!」
 遂に3人が俺を取り囲んだ。そして計6つの乳房が俺を押しつぶすのだった。 
「私がええやろ?」
「ヒロ、ほら味わってみれ~!」
「米国産がイイに決まってマ~ス!!これで日米貿易摩擦解消デ~ス!」
「た・・・助けてくれ!!」
 遥か遠くで、まだあかりが牛乳を飲み続けていた。 

 やれやれ悪夢を見たぜ、俺は目を覚ます。だが、得てしてこういう悪夢は現実になりがちである。
 無論、あの3人が裸で巨乳を振り乱し、迫ってくることはまずないわけだが、少なくとも3人衆のうちの1人が、俺を嬲っていたのだ。
「レ、レミィ!!」
 下半身に吸いつく感じ。ちゅうちゅう吸い取られていく感触。むくむくしたシーツがガサガサ揺れているのだ。
 シーツをめくると、やはりそこにはレミィが俺のペニスに頬ずりしてる姿があった。朝の日差しが差し込んでいて、照らされたレミィを美しく見せている。
「レ・・・レミィ・・・」
・・・ゴールデンウィーク最終日も朝っぱらから、かよ・・・
 ふとめまいを覚える。それでも情けないことに俺のペニスはそそり立っていた。
「朝立ち、ネ。」
 レミィは片目でウインクした。
「早起きは3文の徳だヨ、かぽっ、ん、ん、ん・・・」
 珍しく正しいことわざの使い方をして、再び咥え込んでいく。
 頭が上下に揺れ、金髪の美少女がフェラチオを続けていく。咽喉まで含み、そしてまた先端の辺りをピンク色の舌が丁寧に舐める。重たげな乳房が微妙に揺れ、複雑な軌跡を描いていた。
 その光景に欲情してきた俺は、遂に半身を起こして乳房に手を伸ばした。ピンク色の乳首を摘み、こね上げていくと、
「Ahhh・・・」
 悩ましい吐息が洩れてきた。
「ん、ん、ん、ん、んっ!Oh・・・ヒロユキ・・・」
 レミィが口から離して、濡れた青い瞳で俺を見つめる。
「ん?どした?」
 それでも指で摘み続けると、レミィがガクッと崩れそうになった。
「・・・したいヨ、ヒロユキ・・・」
「じゃ、Fuck meって言ってみな?」
 一瞬頬を染めて、レミィは目を伏せたが、
「Fuck me、ヒロユキ、お願い・・・」
 英語と日本語の混ざった怪しげなお願いだった。だが、俺がうなづく間もなく、レミィは俺に跨ってくるのだった。
「えっ、おい、ま、待てよ!」
「・・・待てば海路の日和あり、だっけ、それとも先ず隗より始めよ、Ah・・・」
 どっちも違う、そう思った時には、レミィがペニスを体内に入れていた。
 一気に奥までずぶりっと。レミィは勢いよく、膝を屈伸させる。花芯にくるまれた俺のペニスがきゅうきゅうに締められていた。
 半身を起こしたままの俺も、レミィの動きに合わせて突き上げた。白い肌をほんのり赤く染めたレミィが口を半開きにさせ、うっとりした顔でいる。 俺が口を近づけると、レミィが唇を求めてきた。最初は唇をただ触れ合っただけだったが、やがて舌を絡めてお互いを奪うようにキスをする。
 至近距離で揺れるレミィの乳房がもう汗で濡れている。
「Ah!ヒロユキ!!」
 もうこうなると絶叫である。しかしレミィはもう忘我の境地にいるようだ。
 俺はレミィに押されて、半身を寝かせてしまった。ただ、俺の真上でひたすらに腰を振っているレミィの乱れた姿を見ているだけになってしまった。
 レミィが今度は天井を見上げながら、自分の乳房を揉みしだく。ワオワオ吠えながら、揺れている。
・・・うう、大和魂も負けそう・・・
 ほんのちょっぴり悲しくなる。これではレミィのオナニーショーと変わらないではないか。
・・・吶喊!!・・・
 俺の逆襲の始まりである。レミィを押し倒して、上から渾身の力を込めてレミィを犯してやろう、と思った。
「Waooooo!!」
 嬉しそうに下から抱きついてくるから困ったものである。いや、本当は困っていないのだが。
「Oh、ohhhhhhh!!ああっ、大好きだヨ、ヒ、ヒロユキ!!」
 絶叫である。俺はちょっと煩わしくなってその口をキスで塞いだ。またレミィが舌で割って、俺を求めてくる。
 身体が合わさって、挿入が深くなり、またレミィの嬌声が上がっていく・・・この繰り返しだった。
 そのうち、レミィが、
「coming!!」
 と叫んで痙攣する。それを見ながら、俺も乳房とよく引き締まった腹の上に、精液を振り掛けていった。またレミィが顔を近づけて、残りの精液を啜っていく・・・

 メシを食って昼にもう1回戦。この休み中、ひたすら家の中でえっちに励んでいたため、まともな食い物がもう冷蔵庫にない。
 そろそろ、買い出しに行かなくちゃ、と思いながらも、全裸のまま戯れてくるレミィが可愛くって、トイレに行く以外、ベッドから出られないのだった。
 それでもいちゃいちゃしてるうちに、夕方になって、大切なことを思い出した。
「あ、レミィ!」
「何?」
 俺の耳を舐めるのに熱中してるレミィは上の空で言った。
「く、くすぐったいよ・・・おい、聞けったら!」
「聞いてるヨ・・・」
 そのくせ、耳たぶが、かぷっと齧られる。
「明日から修学旅行じゃねえか、用意しなきゃ。」
「・・・行かないヨ。」
 容易ならないことを言った。
「何!」
「・・・すっとヒロユキとこうしてたいヨ・・・」
 レミィは悲しげな顔をしてみせたが、また耳を弄ぶのに夢中だった。
・・・まあ、俺も修学旅行に行くよりは、レミィとえっちしたいけどな・・・でも身体を休めなくっちゃな・・・
「北海道、一緒に回ろうぜ。」
 あかりの顔が一瞬目に浮かぶ。すまん、あかり。俺はもうレミィとつきあうことに決めたんだ。
 なかなかベッドから出られなくって逡巡してると、ピンポーンとベルが鳴った。
「あ・・・誰か来た・・・」
「人の恋を邪魔するヤツは馬に蹴られて死んじまえ、だヨ!」
「それことわざか?」
 俺は苦笑しながら、TシャツとGパンを履いた。金髪美少女を残したまま、階下に降りてレミィの靴を下駄箱に隠す。
・・・さあ、これでよし・・・
 だがドアの外を覗いた途端、俺は凍りついた。いや、マジで凍りついたのだ。
 ピンポーン、ベルがまた鳴った。
 震える手でドアを開ける。そこにはガーランドとかいう猟銃を構えたままのレミィの親父、ジョージが立っていたのだ。
「あわわわ・・・」
「freeze!・・・久々だナ、ヒロユキ!」
 銃口を向けたまま、ジョージはにやりと笑った。弾が篭められているのか、そうでないのか判らないが、怖すぎる。
「どどどどど・・・ど~して!!」
 やっと声が出た。ついでに冷汗も流れたような気がした。
「Helenに電話しても、全然繋がらないのダ、慌ててとんぼ返りしたのダ!」
 Helenとはレミィの宮内家における愛称なのだそうだ。
・・・って、俺の人生における最大のピンチがやってきた!・・・
「Hi!」
 ジョージの向こうから、にこやかに現れたのはレミィの姉、シンディさんだった。
「お父さんと一緒にね。」
「ヒロユキ、Helenは上カ?」
 相変らず銃口を突きつけたまま、ジョージが言う。俺は歯の根をガチガチ鳴らしながら、うなづくだけだった。
「失礼するヨ。」
 器用に靴を脱いで、ジョージは2階へ上がっていく。有無を言わせないやり方だった。
・・・あわわ、どうしよう!・・・
 きっとレミィはまだ裸だ。そこへ親父が入ったら、俺はきっと!
「あら~やつれたわね、藤田君。」
 ふと気づくと、いい匂いをさせたシンディが俺のすぐ側に立っていた。柔らかい微笑みだった。
「ずっとレミィとしてたんでしょ?」
 俺は首を縦に振るだけだった。またシンディが微笑んだが、今度は妖艶な微笑だった。
「・・・次は、私ともしてね。」
「え!」
 思わず聞き返すと、
「そろそろ逃げた方がいいわよ、お父さん、きっとあなたを撃つと思うわ。」
「!」
「一応、弾を抜いといたけどね、さあ、早く!」
 上から、いきなり英語の言い合いが聞こえてきた。間違いなくレミィとジョージである。
 怖くなって俺はいきなり走り出した。走りながら振り返ると、シンディが手を振っていた。
 そしてどこへ行こう、俺は逃げ出しながら悩んでいた。

(続きます。)

亭主後述・・・


お待たせしました、40万ヒットキリ番ゲットの江戸さんのリクエストです。
「浩之と恋人になってセックスに目覚めたレミィが浩之の家で朝から晩までセックスしまくるというシチュエーションでお願いします。これまたレミィの巨乳を強調してもらいたいです。」というリクエストでした。
巨乳が果たしてうまく表現されたかどうか・・・ご意見お寄せ下さいませ。
ジョージがこんなに早く帰ってこれるかどうか、その辺は突っ込まないで下さい。(笑)
ところでシンディ・・・彼女もいいですよね。(爆)


タイトルはハワード・ジョーンズさんのヒット曲から拝借です。ちょっと意味ないかな?