ひめごと 愛奴な歌姫達外伝 ~サクラ大戦~


 ええと、ご存知かしら?
 仙台の名物と言えば笹かまぼこですの。これがとってもおいしくて・・・え?あら、違います?
 では七夕祭りはご存知?このお祭りの間は、町中がそれはもう大騒ぎですわ・・・お祭りの話ではない?仙台・・・ですか?
 そうそう、仙台の停車場には伊達政宗公の像がありますわ。旧仙台藩の武家の娘として産まれた私は、もちろん藩祖の政宗公を神仏のように敬うように育てられてきましたの。
 政宗公と言えば「梟雄」と呼ぶ人達がおりますわ。実は大きな声では言えませんが、ここだけの話、明冶維新の時の体制派に媚びを売る御用史学者が、一般大衆へ植えつけた想像に過ぎないんです。
 我が政宗公は陸奥をほとんど手中にし、さあいざ天下へ乗り出さんという時には、あらかた天下の形成は豊太閤によって定められておりました。しかもその死後は、東照大権現、神君家康公があっさり継承されたんですのよ。
 え・・・?こんな話知ってる?あら、私ったらつい政宗公のお話になると、おしゃべりになってしまうんです。ごめんなさいね。
 私の実家はね、仙台藩の武士の出なんです。家柄はそんなに高くなかったんですけど、奥羽越列藩同盟が新政府軍と戦った時もね、祖父や父上も立派に戦ったんですのよ。ま、結果は惨敗・・・武家の習いですけど・・・仙台藩の藩士達は散々な目に遭ったそうですわ。「勝てば官軍」とは正に・・・あら、やだ、また話が脱線しそうですわね。
 父母は私に苦労の姿を見せることなく、精一杯の愛情を与えてくれましたわ。厳しい躾でしたけれど。
・・・もう、侍の世の中ではないのだ、新しい時代なのだ・・・そう言って、父は嫁に行く私を送り出してくれました。もう何年も前のことです・・・
 主人はね、それはもう立派でしたわ。北辰一刀流の達人でね、あれは、いつだったかしら・・・あ、陛下の御崩御で太正に改元された時、帝都に陸軍対降魔部隊が設置されて、いきなり主人は陸軍大佐並みになったんですの。もちろん、米田さんが、いえ、米田中将閣下の肝いりもあったんですけどね。
 2人は剣客仲間だったそうですわ。米田閣下が山岡鉄舟先生の抜刀隊に入られて、あ、主人の父が北辰一刀流の千葉門下だったせいで、ほら、山岡先生も北辰じゃないですか、何やら女子供には判らない殿方同士のお付き合いがあったみたいですよ。うふふ。
 米田閣下は、何でも天才的な剣の才能と軍略をお持ちということで、有名な御方でしたわ。日清、日露の戦争でも御国のために大層御活躍だったとか。主人も、剣とお酒ではかなわないかも、と洩らしておりました。

 さくらがね、産まれたんです。主人の喜びようと言ったら、例えようがありませんでした。私の手を握って何遍も何遍も、よくやった、よく無事に産んでくれたって、涙流しながら。私もお産の辛さなんか、どこかへ吹き飛んでしまって。嬉しかったですわ。
 今から思うと男の子が欲しかったんだろうな、なんて思ったりもするんです。真宮寺は、破邪の血を引く裏御三家でしょ、男の子を望んでいたと思うんです。
 でもね、主人は、私にもさくらにもそんな繰り言の1つも言わずにいたんです。その代り、さくらが剣を取れるようになると厳しく教育と鍛錬をし始めましたけどね。
 御転婆娘になるんじゃないかって心配でしたけど、その頃から主人は、よく帝都に出かけるようになってしまって。権爺がお稽古を見たりしてましたわ。

 え?主人との閨?・・・そんなの恥ずかしくって言えませんし、もう何年も前のことですから、覚えておりません。もう、何をお尋ねになるんです?!
・・・あらいやだ、何かここ、暑くないですか、もう顔が赤くなってませんかしら?・・・変なことお尋ねにならないで下さいましね。
 まあ、普通の生活でした。平凡な生活でございました。他人様のことは存じませんが、主人は私達を慈しんでくれましたから。
 ええ、もちろん主人が亡くなった時は、悲しうございました。さくらもお母様もみんなで抱き合って泣いたものです。
 ただ、主人が・・・真宮寺一馬は、御国のために降魔戦争で立派な死を遂げたのでございます。
・・・ううっ、う、ううっ・・・ご、ごめんなさいね、思い出したら涙が・・・もう泣かないって決めたのに・・・
 真宮寺の家に嫁いだ時から、半ば覚悟は出来ておりましたけれど、いざとなると女なんて弱いものですから。

 しばらくしてから、また米田閣下が仙台にお越しになって、さくらを帝都に連れて行きたい、なんておっしゃるもので、ええ、私は驚きました。田舎生まれの田舎育ちでしょ?花の都、帝都に行くなんて、心配で心配で。
 でもね、また降魔戦争のためにさくらが必要なんです、と米田閣下に言われましたら、無下にはできませんものね。
 さくらは、意気揚揚と帝都に向かったんですの。親の心、子知らずとはよく言ったものですね。見送りながら、私はまた泣いたんですよ。
 何でも帝都では、対降魔戦争の準備をしながらも、お芝居をやるそうで。しかもさくらは、少女歌劇団に入るとかで、ああ、田舎者のさくら、きちんとやっているかしら、皆様にご迷惑ばかりお掛けしてるんじゃないかしら、って、そればっかり考えてましたわ。
 うふふ、1度お芝居を見に行こうかと思ったんですけどね、やめました。
 え?心配じゃないのかって?大丈夫。手紙が来るんですよ、毎週毎週。最初は上野公園の桜がきれいだとか、銀座や浅草は人が多くて困るとか、そんなことばっかり。神埼さんの所のすみれさんがすてき、マリアさんってきれい、とか、他愛もない手紙ですけど、それがまた嬉しくって。
 でもね・・・うふふ・・・おかしいんですのよ・・・手紙の中身が変わってきましたの。帝都の風景とか、お芝居のことだった手紙が、だんだん大神さんのことばかりになってきましたの。
 大神さんが、あれをして、何をして、アイリスちゃんとお出かけされたりとか、桐島さんとお稽古されたりとか、そんなのばっかり。ええ、だから大神さんのこと、私、詳しくなりましたよ。帝国華撃団花組隊長の帝国海軍少尉さんなんです、ってね。
 こちらにもいらしたんです、さくらを連れて。
 最初、そそっかしい権爺なんて、「すわ、さくらお嬢様、結婚」だなんて大騒ぎするから、ほんとにもう。
 主人の形見、霊剣「荒鷹」の刀身が欠けてしまったんで、刀を打ち直すために、帰ってきたというのにねえ。

 初めてお会いした大神少尉さん、それはそれはすてきな御方です。うふふ、凛々しくて、男らしくて、きちんとされていて。もし私が後10年若ければ・・・って何を言わせるんですか!
 とにかく私達真宮寺一門の者は鍛冶場へ行き、大神さんは権爺に屋敷へ連れて行かれ、儀式が終わるのを待つことにしたんですの。鉄馬様が、ああ、主人の兄弟ですのよ、鉄馬様は、霊剣「荒鷹」の刀鍛冶を務められるというので、さくらも鍛冶場へ参りました。実はね、私もお母様も、真宮寺家の人間、と言っても嫁に参りましたでしょ?だから、外の人間なんですよ。刀鍛冶の儀式の途中から、家に戻ったんです。「女は不浄」っていう考えがまだこんな田舎にはあるんですよ。とにかくお夕飯の支度をしたり、鍛冶の皆様のためにお夜食作ったりしなくちゃいけませんからね、屋敷に戻って家人と用意をしたんです。
 うふふ・・・それに・・・それに大神さんというお客様がいらっしゃったでしょ?我が家に来られるお客様は久々でね、米田閣下や北辰の一門の方がいらしても、主人のお墓や仏壇にお参りされるだけですので、はりきってしまったんですの。米田閣下なんてお泊りになっても、腕によりを掛けてご馳走作っても、お酒ばっかり飲まれるばっかりで。
 大神さんは違いますわ。何でもぱくぱく召し上がって、美味しい、美味しい言って下さって。あっという間にお櫃が、からになってしまって。頬っぺたにご飯粒つけながらも、真っ赤になって「すいません、お代わりありますか?」なんて、可愛らしいんですの。思わずほっぺの粒を取って差し上げて、お代わりを用意しましたのよ。作り甲斐のあることって言ったら。
 え、その粒ですか?・・・ごめんなさい、お膳を下げる時に食べてしまいました・・・あ、これ、さくらやお母様には内緒にしておいて下さいましね。

 まあ、刀が直るまで、私も暇になってしまって。その晩は早く休まさせて頂くことにしたんです。
 不思議ですね、その晩はなかなか寝つけなくって。そう・・・月のものが終わったせいでしょうか、妙に身体が熱っぽくってしょうがないんです。
 とうとう寝るのを諦めて、厠にでも行こうと思って、廊下に出たんです。長い廊下を進む度に、なぜか私の胸が高まってしまいました・・・理由ですか?・・・言うんですか?・・・どうしても言わないとだめですか?・・・言ってもいいんですね?・・・お・・・あ、だめ、やっぱり言えませんわ・・・え?・・・あ、はい・・・言います、言いますったら・・・お・お・が・み・さ・んのせいですわ!!・・・もう、からかってそんなに楽しいですか?
 ああ、暑い・・・暑くありませんか?
 話を戻しますと、厠に行く途中にお客様用のお部屋があるんです。当然、大神さんをそこにお泊めしてるんですが、ほら、私だって女の恥じらいがまだありますからね、厠に行くなんて知られたくないんです。
 襖の向こうに大神さんが、なんて思ったらお酒飲んでる訳でもないのに、胸がどきどきしてしまって。そっと足音を立てずに歩くんです。抜き足、差し足って。何か変ですわね、自分の家なのに。うふふふふ。

 その時でしたわ。
 私、聞いたんですの。うう、って低い呻き声を。苦しそうな声で。うう、ってもう1度。
 まあ、大変、大神さんが苦しんでいらっしゃるんだわ、って心配になってしまって。時々、魔物が現れて、主人がその退治をしていましたから、また出てきたのかって思ったんです。
 でも、襖を開けようと思った途端、今度ははっきりした声が聞こえたんです。
「ああ~さくら・・・君・・・」
 って声が。私、思わず耳を襖に近づけましたわ。
「大神さん・・・私、私・・・」
 まぎれもなくさくらの声でしたわ。ええ、そうですとも、娘のさくらの声でしたわ。
・・・聞き間違い?そんなことありませんわ。娘の声を間違える訳ありませんでしょ?それに・・・それに・・・私見たんですもの。ええ。
 襖をそっと開けたんです・・・大神さんとさくらがいましたわ。霊剣「荒鷹」の打ち直しのために、沐浴して、精進してるはずのさくらが、大神さんの布団の中におりました。大神さんと向かい合わせになって・・・接吻してました。
「・・・大神さん、やっと、2人っきりになれました・・・私、嬉しいです。」
「俺もだよ、さくら君。」
 なんて言って、見つめあっていたかと思うと、お互いの口を吸いあって・・・私、腰が抜けそうになりましたよ、思わず。でもね、2人から目も離せませんの。舌と舌を絡め合って、唾を吸い合って、さくらなんてもう恍惚の表情。その内に大神さんが、さくらの白襦袢を脱がしていくんです。さくらも大神さんの浴衣を、私があつらえたあの浴衣を脱がしていくんです。
 もう2人は裸。今度は大神さんがさくらの首筋から乳房の方へ顔を当てていくんです。さくらは、はあはあ言って、気持ちよさそうに低い声を立てるんです。大神さんがぺろぺろ乳房を舐め始めましたわ。その一方で布団に隠れて見えませんけど、さくらの下半身に手を伸ばしてるんです。大神さんが動く度に
「ああ・・・あ、あ、そこ、いいです・・・あ・・・あんっ!」
 鼻に抜けたような声でさくらが言うんです。しばらく大神さんは、さくらをそうやって可愛がっていたかと思うと
「さくら君、俺にもしてくれるかい?」
 なんて言って、立ち上がったんです。
 私・・・びっくりしましたわ。あんなの、あんなの、見たことありませんもの。
 そびえたつ大砲、金剛力士の棒、浅草にあるという凌雲閣、例えようもありませんわ。え?・・・そ、そうです、主人のより、大きかったですわね。青筋立てて、湯気立てて・・・
 とにかくその大砲をさくらに向けて立ったんです。何をするのか、唾を飲みながら見ていたら、さくらがおもむろに大砲へ愛しそうにまず頬ずりを。それから舌の先でちろちろ大砲を舐めたんです。とっても美味しそうな顔をして。
 今度は大きく口を開けて、綿菓子を食べるようにぱくっとしちゃったんです。
「ん、ん、ん、ん、はぁ、はぁ、ん、ん、ん、んうっ!」
 苦しそうには見えませんでした。手馴れてましたもの。咽喉の奥まで、大神さんを吸い込んでしまいましたから。
「ああ・・・さくら君、上手くなったね・・・」
 優しくさくらの髪の毛を撫でながら大神さんが言うんです。誉められるとさくらは嬉しいらしく、首を大きく動かしましたわ。
 ん、ん、んっ、って。
 じゅぽ、じゅぷ、ちゅぽ、って。
 私ね・・・気がついたんです。指が・・・指の先が、何か湿ってるんです。はっと見たら、私・・・指であそこを触ってました。月の明かりで見てみると、妙にねばねばしてるんです。私のあそこが・・・濡れてたんです、ええ。
 私、娘のひめごとを見ながら自分でしてたんです。
 じゅぽ、ちゅぷ、ちゅぽっ、
 卑猥な音が聞こえてきました。もう堪りません、私だって主人にしたことがないことを娘がしてるのを見たら、指をまた挿し込んじゃいました。
「んう、ん、ん、んっ!」
 襦袢を噛みながらしました。そう、大神さんの邪魔をしちゃいけないって思って。とろとろになった私、どんどん溢れてくるんです。ああ、日清、日露の戦争で御主人を亡くされた未亡人の方々もこんなことして、自分で慰めてるのかしら、なんて思いながら・・・
 くちゅ、くちゅっ、ちゅ、
 これは私の音ですの。描き回しますの。そして肉の芽の固い所を時折弾きますと、大きな声が出ちゃいそうになりますのよ。
 ちゅぱ、ちゅく、ちゅぱ、
 さくらの口の音です。頬をへこましながら、大胆に大神さんの大砲を慈しむんです。
「・・・よし、さくら君・・・もういいよ・・・」
 大神さんが言いました。大人しく言いつけを守って、さくらがやめます。
「入れるからね。」
 こくんとうなずいたさくらの顔が、もう潤んでいます。押し倒されて大きく足が広がりました。
 にゅ、
「ああっ!」
 にゅっ、にゅ、にゅにゅ、
 大神さんの大砲が、さくらの中へ入っていきます。布団を噛むさくらの姿は今の私と同じです、声を出さないように、聞かれないように、真剣なんです。
「あ、あ、あ、あっ、おお・・・大神さ・・・ん・・・あ、あ、あ、あ!!」
 大砲に貫かれたさくらが喘ぎます。大神さんの腰の動きに合わせて、哭くんです。
「気持ちいいかい、さくら君?」
「・・・あ、あ、あ、あっ、はい・・・あ、あ、あ、ああっ、気持・・・ちいい・・・です・・・あ、あ、あ!」
 娘の歓喜の声に私も思わず達してしまいました。何も見えなくなりました。しばらく風に乗ったような気がして、でも目を開けるとまだ続いてます。また指が自然に動き始めました。どんどん奥へ入っていきます。こんな悪戯はね、正直言って、後家になってからは時々しておりましたの。
 だってえ、主人が亡くなった時、私はまだ、充分に可愛がってもらえる年齢でしたのよ!
・・・あら、ごめんなさい、思わず興奮してしまって、私・・・あ、お話続けますね・・・
 さくらが、はあはあ声を上げて悦んでます。
「あん、大神さぁん、いい、いい、あん、ああっ、ああん!」
「さ、さくら君、本当は、今晩はすみれ君の番なのにね・・・」
 大神さんが聞き捨てならないことを言いました。それでも私の指は、止まらないんです。
「ああん、ああ、いい、あ・・・すみれさん、悔しそう・・・でした・・・ああっ!いい気味・・・また帰ったら、私の番がすぐ来ますから、うれ・・・ああっ、嬉しいですっ!!」
「淫乱なんだね、さくら君は・・・ほら、どうだい、権爺と比べて、ほらほら!!」
「あっ、いい、いい、権爺なんかより素敵ですっ、もっとして下さい、さくらに恵んで下さい、あん、いいっ!」
 よく聞けば2人がとんでもない会話をしてるのが、判りますわ。
 大神さんは順番で、少なくともすみれさんとさくらを抱いていて、さくらは権爺と・・・
「権爺なんかより、大神さんの方が素敵、あん、あん、あんっ、ああ~!」
 はしたない声でさくらが叫んでました。私も聞きながら、また気をやってしまいましたの。でも大神さんは今度はさくらの下に潜り込みました。
「お、大神さん、すみれさんと私、ああんっ!・・・ね、どっちが・・・どっちがいいんです?い、いいっ、あん、ね、教えてっ!!」
 大神さんは、困ったような顔をしながらもやがて言ったんです。
「う、う、う、うん、さくら君・・・さくら君の方が・・・いいよ・・・気持ちいいよ・・・」
「う、嬉しい・・・あん、あ・・・ほ、本当ですか?あん、嬉しいです・・・あん、もうだめ・・・あ、あ、あ、あ、ああ!!んっ、んあっ、あ、あ、あ、ああっ!!」
 髪を振りかざして、大神さんに跨ったさくらの気持ちよさそうな顔。素直に羨ましいと思ってしまいましたわ。ずん、ずんって突き上げられながら、さくらはまた気をやってます。それを見ながら、固くなった乳首を自分で摘むしかない私。とろとろに融けてしまいそうな大切な箇所を、自分で掻き回すしかない私。はあ、情けないですわ。
・・・ああ、さくら・・・何ていやらしい娘になってしまったの・・・私なんかずっと孤閨を守り通してるっていうのに・・・ああ、あんっ!・・・
 私もまた気をやってしまいました。3回目でしたわ。でもまだ満足しませんの、女の身体って、本当に不思議ですわね。
 大神さんがさくらを立たせましたわ。柱にさくらを掴まらせて、後ろからぐいっと。まるで獣か山人のように、激しい動きをします。
「あ、あっ、そこっ、ああん、大神さんのおちんちんが!・・・あ、あ、あ、あ、さくらの中で!!・・・あん、いく、いくっ!!」
 汗だらけのさくらがまた絶叫です。弓なりになって、とっても、気持ちよさそうです。
 私も声を押さえるのに必死でした。襟を噛みながら、それでもいじるといいんです。もう、火照った身体が触る度に具合がいいんです。
・・・ああ、さくら、ずるいわ、私をおいて、殿方に、抱かれて、お情けを頂いて、気持ちよくなるなんて、ずるいわ!・・・ああ、あなた、私もつらいんです、何で死んでしまったの!!・・・
 心の中で何回も叫びました。また果てても、指をくりくりっと動かしてしまいます。
「あ、大神さん、大神さん、あん、いく、いい、いい、あん、ああ!」
「あ・・・さくら君・・・俺も・・・あ・・・!」
 さくらが柱を持ったまま絶頂に達したようです。あ、あ、あ・・・大神さんがさくらの顔に大砲を持って行き、ん、んっ、んっ、ああ、まるで水筒のようにお情けを与えていきます。こくっこくっ、咽喉を鳴らしてさくらが・・・ああ・・・あ・・・味わっていくんです。
 そこ・・・ああ・・・で襖を・・・はぁ、ああ、ん・・・閉じました・・・

・・・ひどい・・・ああ、ああ、あ・・・です・・・わ・・・ほらあ・・・もう・・・お話は・・・終わり・・・です・・・
・・・あ、あ、あ、あ・・・はあ、ああん、あ、くちゅくちゅ・・・いってます、私の身体・・・ぱっくり割れちゃってますわね・・・ああん、そこ、そこ・・・ああ・・・着物が汚れてしまいますわ・・・
・・・あ・・・ね、大神さん・・・私、もう我慢できませ・・・ん・・・もう、指なんかいやです!・・・
・・・その大きな大砲で・・・ああ・・・ああ、そんな乱暴になんて・・・ああん・・・いい!・・・・はあ・・・はあ・・・ねえ、さくらばっかりじゃなくって、私に・・・ああん・・・お情けを下さいませ・・・娘なんかに・・・負けませんから・・・どうか・・・下さい・・・ね?・・・もう・・・欲しくて欲しくて・・・何年か振りに・・・ね・・・
・・・小便くさい小娘なんかより・・・あ・・・ああん、あん・・・大人の女の方が・・・いいですわね?・・・さくらよりも・・・いいはずですわ・・・

(了)

 

亭主後述……

う~む、途中から宇能鴻一郎大先生になってしまいました……(笑)
真宮寺若菜さんの声が池田昌子さんでしょ、あの方の声、とっても好きなんですよ~
メーテルよりもオードリー・ヘップバーンの吹替えや、お蝶夫人が好きでした。
少し未亡人づいてますね、私。