Strawberry Fields Forever ~いちご100%~

 朝の光を浴びてはいても、白い身体はうっすらと赤く染まっていた。

 激しく揺れながら、腰を突き上げながら、だけど口をぎゅっと噛んでいる。まるで筋力トレーニングのスクワットをしているようだった。

「ん、んくっ!」

 デジカメのファインダーを覗き、唯の顔の撮影を続けることにした。

「あっ、ああっ、ああっ!」

 ひたすらに舞い踊る唯は、ひょっとして俺のことなど忘れているかもしれない。肌を赤く染め、眼を固く閉じ、ただ喘いでいた。

 時折、酸欠状態の、まるで金魚みたいに口を開けて、

「はぁっ、はぁっ」

 と有酸素運動を繰り返す。

 薄い胸を撫でれば、定期的な有酸素運動は乱れることになる。そのせいで、肩に掛かっているだけのイチゴ柄のパジャマがどんどん外れていって、とうとう唯は全裸になってしまった。

 びゅくん、びゅくんと唯は悶える。小さな波が身体を駆け抜けたのだ。

「淳平……淳平、じゅ、じゅん、あ、ああ!!」

 唯に迫りくるエクスタシ-の瞬間を外すまいと思った。すべてを外すまいと思った。見逃すまいと思った。

 幼いくせに淫らな唯。貧乳のくせに、触れられるのが大好きな唯。感じやすくて呆気なくいってしまう唯。ベッドに潜り込んできては、毎晩求めてくる唯。

 小さなボディの動きが止まった瞬間、俺は突き上げて唯を揺さぶった。思い切り深く突いた。

「ダメ、も、もう、あ、い、いく、いくぅ!!」

 もちろんすべてを撮影した。へなへなと崩れ落ちていく唯を助け起こし、朝の光に映えて濡れ光るペニスをしゃぶらせた。

「ん、ん、ん、うく」

 むせ返り咳き込みながら、舌を使い出すその姿を見ながら、俺は呟いた。耐え切れない程の快感と戦いながら。

「いくよ、出すよ、口を開けて」

 可愛らしいピンクの舌が伸びた。そこを狙って、まず精液の第一射。

「あ、あ、あ」

 次に唯の手でしごいて、第二射を長々と放った。

 口を満たした後は、

「飲んで」

 この時ばかりは素直なものである。コクとうなづいて、辛そうな顔ながらもまるで粒状の風邪薬を飲むように、唯は咽喉を鳴らした。

「マ、マズーイ」

「……」

 これでは某健康飲料のコマーシャルと変わりない。 

「あ、こんなに残ってる」

「きちんと全部きれいにして」

「うん、判った。勿体ないもの」

 またパクリ。ちゅぱちゅぱとえっちな音が響き出した。

 熱心な唯の顔をアップに捉えてやる。もちろん全部撮影してあることは言うまでもない。頬、唇の端についた精子のドアップも忘れはしない。

「唯、ピースして」

 精液を浴びて、間抜けながらも可愛い姿だ。

 ペニスを含みながらピースサインに屈託なく応じる唯の幼くも淫らな顔に、少しばかりのやましさを何故か感じつつ、撮影を終了することにした。

 

 居候同然の唯は、必ず毎晩と言っていいくらい俺のベッドに潜り込んでくる。初めは、柔らかいくせに熱い肌の触れ合いに戸惑ってはいたものの、俺達はすぐにこういう間柄になった。

 当然、の結果と呼べるだろう。

 だが唯を愛しているから、こういうことを続けているのか、と問われれば自信はなかった。彼女に求められたその結果と言えば、言い訳になるだろうか。

 

 放課後教室を出たところで、ばったりさつきと会った。今日も元気そうな彼女の顔は、いや瞳は……濡れていた。

「ど、どうしたんだよ、さつき!」

「ま、真中が……言った通りに、し、していたの」

 頬を上気させ、瞳を潤ませたさつきは、振り絞るように言った。

 

 あ、そうだ、忘れてた。

 今朝、下駄箱で会った時に、さつきに頼んだことがあったんだ。

 ピン、と閃いて納得した俺の手を掴んで、

「ね、いこう。お願いだから」

 と、さつきは言った。

 手を取られた俺は、人影の少なくなったトイレの方に引っ張られていった。

 

「何だよ、お前、朝からずっとやってたのかよ!」

 コクとさつきはうなづいた。便器の上に座り、太腿を広げている。白地にイチゴ柄のパンツの中心は、うっすらと濡れていた。ちなみにこのパンツは、俺のリクエストに答えて彼女が買ったものだ。

 理由は明白。

 ピンク色の小さなローターが唸っているのだから。

「い、言われた通り、ず、ずっとしてたよ」

 そうなのだ。冗談のつもりで、朝からローターをしてたら、放課後にご褒美をやると言ったのだ。しかしまさか本当にするなんて。

「だから、だから、もう濡れちゃって、る」

 言われなくなっても判ってる。パンツは濡れて、神秘(?)の向こう側はもう透けているも同然だった。

 デジカメを取り出して、忘れずに一枚パシャリ。

 パンツの脇から指を突っ込むと、指は抵抗なくスムーズに進み、

「あ、やあっ、ああ」

 ローターが抜けて床に転がる。騒音を気にして慌てて拾うと、さつきの蜜液で指がベッタリと汚れてしまった。

「指がいい? それともローターの方がいい?」

「後で……してくれる?」

「どうしようかな」

「意地悪言わないで」

 結局、機械より指で愛撫する方がいいらしい。

 蜜でふやけてしまったパンツを脱がして、二本の指でなぞるだけで、

「あ、あ、ああ」

 と、結構いい声が上がる。

 奥まで入ってしまった指を動かすと、蜜と汗で腿が濡れていく。更に中側の壁を引っかくようにすると、襞が指を締めつけた。

「い、いい、ああ、そこ、凄い」

 うっとりした顔で喘ぐ。そして俺のベルトを外し、一言、

「あたしにもフェラさせて」

 同意しない訳がない。

 唯とした後、洗っていないことに気づいたが、さつきのしたいようにさせることにした。

「ん? ん?」

 ペニスに顔を寄せていたさつきが、にわかに疑惑の顔になった。

「どうした? 早く咥えてよ」

 とは言ったものの、俺の声は震えていたかもしれない。

「おかしい」

「何が?」

 やましさを隠そうとしたから、逆に苛立ちが出た声になってしまった。

「いつもの匂いじゃない。何か違うかも……」

「うるさい、早くしゃぶってくれ」

 これ以上喋らせるといいことにならないことが判っているため、俺は無理矢理口にペニスを突っ込んだ。併せて同時に、大きな胸に触れた。

 ぼよんとした相変わらずの弾力に触れた瞬間、さつきはすべてを忘れて喘ぎ、悩ましい声を上げた。そして口の中にあるペニスを熱心に咥え始めていく。

 うるさい女を黙らせるには、これが一番、だ。 

「ん、ん、あ、真中の、太い」

 指を絡めてペニスをしごく。さつきは唯より上手だったが、朝の一発のおかげで全然余裕だった。

 さつきのフェラはダイナミックでワイルドだ。

 舌先でペロペロなんてことはしない。いきなり口で根元まで含んで、身体を揺らす。派手な音も立てて、おまけに乳首もピンピンにする。

 触れなくたって、フェラだけで感じるらしく、太腿の内側は濡れてグッショリだった。

「ん、あん、ん、固くて最高よ」

 ポニーテールも揺れている。

「さつき、舌を出して」

「あ~ん」

 長い舌先が淫靡に濡れて光っている。そこをペニスを叩いてやった。言うなればペニスビンタだ。

「ああっ、あっ、あっ」

 おっとここで忘れずに一枚。次に頬を往復ペニスビンタ。

「あん、あん、ああっ」

 この声から判断するに、痛いながらも感じてるらしい。往復ビンタをニ三枚撮影してから、次は玉だけを含ませた。長い長い舌がゆっくり袋を舐めていく様は、相当にいやらしい。

 まして瞳がえっちモード全開だから堪らない。

「真中、欲しいよ、欲しくてたまんないよぉ」

 訴えかける声を無視して、焦らしてやった。

「へへ、まだ。まだお預けです」

 フェラをいったん中止させて、屈み込んで、剥き出しのさつきのあそこを撮影した。普段から剃らせておいた陰毛がちょこっとあるだけで、ほとんど邪魔にはならない。

 美しいピンクの亀裂から、白く濁り始めた蜜液がわずかに見えていた。最高の一枚が撮れそうである。

「ほら、ピース、ピース」

 嫌がらずににこっと笑うさつき。可愛くてきれいだ。しかし、再びローターを取り出して亀裂に宛がうと、すぐに快楽に歪み出していく。

「ま、またローターなのぉ、あ、いや、いやぁ、ダメ、ダメッ!!」

 びくんびくんと制服越しにも判る大きな乳房を揺らして、呆気なくさつきは達したようだ。

「いった?」

 返事はない。でもこれは余韻に浸っているだけで、間違いないだろうと思った。

「いったかい?」

「……でもやっぱり本物が欲しい、欲しいよぉ」

 さつきはやっぱり貪欲だった。

 達した直後の美しい顔とあそこを撮って、俺はさつきを立たせた。壁に手をやって身体を支えたその背後から、いきなり挿入。

 狭い入口がわずかに抵抗を見せたが、徐々に力を込めて、ゆっくりと進んでいく。溢れ出る蜜が抵抗なく俺を迎え入れていた。

 そして、一番奥に到達して、そこを思い切り突いてやった。

「あ、あ、あっ!!」

 ぐちゅ、ぐちゅっといやらしい粘膜が、歓喜の悲鳴を上げる。

 地面に転がった蜜まみれのローターを拾って、クリトリスに接触させた瞬間、さつきは痙攣した。

「クリトリスがぁ、溶けちゃう!」

 と喘ぐ。

「でも、でも、やっぱり、淳平の、こ、これが欲しかったのぉ」

 と叫んだ。

 大きな声に恥ずかしくなったのか、さつきは俺の指を取って口に含んだ。気持ちいいような悪いような、濡れた舌の感触に、思わず声が洩れそうになった。

 

 いまさらながら、思い出したが、ここは男子トイレである。放課後の誰もいない時間のはずだったが、油断は禁物だった。体育会系の連中が残っていないとも限らないはずだ。

 

 しかし、俺もさつきも今は欲望を優先させることしかできないでいた。

 

 制服のスカートをめくり上げて、大きな尻が丸出しになった。そこをまた一枚撮影する。

「は、恥ずかしいよ、真中」

「こんな格好してて、その台詞はねえだろ」

「だ、だってぇ、バック、気持ちいいんだもん、ああ、そ、そこ、すっごく、いいよ!」

 片足を持って、尚深く挿入した。同時に、ペニスを包む粘膜の具合がきつくなる。

「いいよう、すごくいいよ、ああっ!」

 当たる角度が変わって更に気持ちよくなったのか、さつきの嬌声の艶が増していく。立ち片足バックは彼女にも相当な負担を掛けるはずだったが、一向に平気らしい。

 求めてきたキスに応じる。長くてえっちな舌は俺の唇を濡らし、まるで口だけは、こちらが犯されているような錯覚を感じずにいられなかった。

 ぬめり、俺の口腔は、間違いなくさつきによって犯されていたのだ。

「ん、ん、ね、ねえ……」

「ん?」

 ぼうっとした声になっていた。

「東城さんとも……したい?」

「はあ?」

「東城さんともえっちしたい?」

 俺は黙って首を横に振り、返事代わりにさつきをひたすら突くことだけに、突き続けることだけに専念した。

 

 でも本当は、本当は頭の中では違うことを考えていることは、内緒だ。

 

「あ、あ、あ、あ、あたし、あたし、いっちゃうかも」

「いっちゃえよ」

 さつきは一度俺を濡れた視線で見て、眼を閉じた。そしてポニーテールを思い切り揺らして、

「い、いく! 真中、あたし、いくぅ!!」

 叫んだ後、おとなしくなった。

 俺にはまだ余裕があった。ぐったりとしたさつきを貫いて、

「さつきのここ、気持ちいい」

 と囁いてやる。途端に再びさつきは短く喘ぎだしていた。

「激しくしたら、激しくしたら、あっ、あっ、また、いっちゃうかもしんない」

「いいじゃん」

「だって、だって」

「知ってるよ、さつきが超えっちだってこと」

「いや、いや」

 だがセクシーダイナマイトボディはじっとりと汗ばみ、快感に震え、追い求め、あくまで貪欲だった。俺を離そうとはしないのがその証拠だ。

「えっちでしょ?」

「あっ、やっ、ああ、そ、そうかなあ?」

「そうだよ」

 尖った乳房の先に触れながら、俺は言った。ペニスはそろそろいい具合に疼きを示している。

「中に出して」

「え?」

「今日、大丈夫だから、中に、ね、あん、ああん!」

 しかしそうは問屋は卸さないのである。

 なかなか離れようとはしないさつきを便器に座らせて、こう命令した。

「口を開けて!」

 不満そうではあったが、渋々口を開けたさつきは、

「飲ませて」

 彼女の手が触れた瞬間、快感が走って俺は発射していた。しかも口内射精などではなく、鼻筋に、おでこを存分に汚していた。頬にも精液の河があった。

「あ、や、やだー」

 妙に倒錯した気分の中で、嫌そうなさつきの顔でペニスで拭いてやった。次は頬に押しつけ、凌辱気分を味わうのである。

「はあ、はあ、全部吸い取ってあげる」

 結局嫌がっていた態度はどこへやら、喜び、うっとりとした顔で、さつきはペニスを吸った。一滴も残そうとはせずに、俺のすべてを吸おうとしていた。

 どうしようもない快感に俺は眼が眩んだ。それでも、さつきを撮影することは忘れなかった。もちろんピースサインも、である。

 

 今日の分をアップさせてからしばらくして調べてみると、またアクセスが一気に増加した。

 掲示板をチェックすると、書込みがあった。曰く、

「今日のゆいちゃん、たまりません。今度はブルマを着させて下さい」

 とか、

「さつきちゃんに露出調教をキボン」

 等というリクエストである。

 次の参考にさせてもらいます、と返事を書いて、掲示板を閉じた。疲れたので背伸びをすると、携帯の着信音が鳴った。

 東城からのメールだった。

 名画座に昔のフランス映画が掛かっているのでいこう、という誘いである。返事はもちろんOKだ。メールを打ちながら、どうやったら東城を口説き落として、サイトに掲載できるかを考えていた。

 すると、不意に唯がドアを叩いて入ってきた。

 開口一番、

「今日も可愛く撮ってね」

 イチゴのパジャマを脱ぎながら、そう言った。

 

(了)

 

亭主後述・・・

深夜アニメ、あっという間に終わってしまいましたね。もっと続いて欲しかったデス。

もっとも原作は読んでいませんが。(汗)

あなただったら、誰にします?

おっと、私ですか?

私なら綾ちゃんですが、手っ取り早く唯かさつきにしてしまうかも。(笑)

 

久々のアップで緊張しています。(爆) 

タイトルはビートルズのあの曲です。