あたしったら、いつもえっちなことばっかり考えてるんです。
だから、昼も夜も頭より先に身体の方がウズウズしちゃってて。でも、これでも元軍人なので、なるたけ外にでないよう、表情に出ないよう、いつも我慢してたんです。
でももうダメ。限界。どうしようもないんです。
だからあたし。
あたし、こんな格好になってる。ベッドの上でひっくり返ってる。ほとんど裸、でも陸で買い求めた一番のお気に入りの黒の下着姿という、あられもない姿で。
身動きも取れないのに、それでいてお肌がピリピリしちゃってて。
濃い空気の中で、敏感になってるあたし。
「入りますよ」
彼がすぐ近くにいる気配がするんです。でも眼は見えないんです。口も利けないんです。
できることと言えば、身体をモゾモゾ動かすことだけなんです。
「どうですか?」
「……」
返事もできないんです。
彼の指が頬に触れるだけで、ビクビクってしちゃって。
「ギャグ、苦しくないですか?」
ほんの少しの優しさに、あたしは首を振るだけなんです。
「ご要望通り、もう一人連れてきましたよ」
「お、おい、キラ」
戸惑った声が可愛く聞こえました。キラ君は、約束通り二人できてくれたんです。
「へ、平気なのか、ラミアス艦長は?」
この上ずった声が堪りません。またあたし、じゅん、ってきちゃう。
「平気だよ。これはマリューさんが望んだことなんだよ」
「望んだことって、お前……」
「そうさ、目隠しされて、手足を縛られて」
「口まで塞がれてるのか?」
「そうギャグ。大丈夫だよ、息はできるし、問題ないよ、アスラン」
すべてを悟り切ったような声なんです、キラ君って。彼が近づく気配に、あたしの心臓はいよいよ高まるばかり。
「ウ……グ」
咽喉元を掴まれて、あたし喘ぎました。
「ほら、平気ですよね、ね、艦長?」
うなづきました。どうせ、声なんか出る訳ないんです。でも紐で縛られた手足が痛いんです。辛いんです。苦しいんです。
やがて、カチャカチャ音を立てる金属音が聞こえて。
眼が見えないけれど、耳だけが異常に聞こえます。ううん、耳だけじゃない、眼を除いた感覚すべてが敏感になってます。
青臭い匂いがして、あたし、気づきました。キラ君のがすぐそこにあるってこと、それが判っちゃったんです。
「艦長、お待ちかねでしたね」
そんなこと、言われるまでもないんです。これはあたしが欲していたことなんです。
ビタン、ビタン、ってあたし、固くて太いキラ君に頬を叩かれました。次は額まで叩かれちゃって。
「うっ、うっ、うっ」
「お、おい、キラ、マリュー艦長が……」
心配そうなアスラン君の声に、キラ君は笑って言ったんです。
「ほら、アスラン、君もこっちにきなよ」
逡巡しているのが判ったんです。だからあたし、アスラン君の声の方角に向かって、お尻を振ってやったんです。すぐに、ゴクって息と唾を飲んでいるのが聞こえました。
もっと挑発しよう、してあげようって思ったんです。でも、すぐに悲鳴を上げさせられちゃって。
キラ君、お尻を叩くんです。それも思い切り、きっと痕が赤く残るくらいに叩くんです。
ああ、痛い、痛くて声が出ちゃう。
「アスランを挑発してるの? え、困った艦長さんですね」
「……」
「アスラン、早くきて」
促されて、おずおずと近づいてくるアスラン君の気配に、あたしはときめいちゃうんです。若い二人が側にいるなんて、そしてこんな恥ずかしい格好を間近で見られてる、なんて。
濡れちゃう。いえ、濡れてる、ううん、それだけでもう、いきそうになっちゃう。
「口を外してあげましょう」
声音だけは優しく、キラ君は口枷を取り外してくれるんです。どっと溢れた涎が出てきて、ベッドに垂れちゃって。
恥ずかしいかなと思ったけど、不思議なんです、もう恥ずかしいことなんかないんです。
「く、苦しくないですか?」
息を整えて、
「へ、平気。大丈夫よ」
「何のために外したか判ります?」
「……ええ、知ってるわ、キラ君」
「じゃあ早速、お願いします」
何の迷いもなく、あたしはキラ君を根元まで含んじゃって。いえ、迷いなんかある訳ない。
こうされるのがあたしの望みだったから、こうして欲しいと頭の芯から身体の隅々まで、思ってたからなんです。
だから熱くてヤケドしそうなキラ君を、涎たっぷりに舐めるんです。舌の先で、丁寧に、乱暴に。
「き、気持ちいい」
こんな感想が素直に嬉しいんです。そして、口の中でどんどん固くなっていくキラ君が愛しくなっていくんです。
「そこ、いいです、ああ、マリューさん」
キラ君に頭を押さえつけられて、咽喉が少しだけ苦しくって、でも目隠しのせいで何にも見えない。ただ聞こえてくるキラ君の息遣いと、もう一人……
「アスランもこっちおいでよ」
息を呑む気配、それは迷いのような気がするんです。
でもあたしが構わずにキラ君を舐めてる間に、ようやく動き出すしたんです。そしてこっちにくるんです。
お尻を向けてあげたんです。そしたら、
「ピシャッ!!」
キラ君を噛まないように気をつけて、あたし、悲鳴を上げたんです。
「ひっ!」
何だか電流が走っちゃったみたい。
すっごい快感なんです、身体が震えるような快感なんです。全身を貫いちゃったみたいなんです。
「艦長がこんな女なんて」
「ひ、ひっ!」
もう一回叩かれた。
「し、知らなかった!」
「あ、い、痛い!」
訴えても、アスラン君、全然容赦ないんです。それよりまるで何かのスイッチが入っちゃったかのように、連続してお尻を叩くんです。
パン、パンって派手な音で、しかも何回も。気が遠くなってしまいそう。
おかげで今度はキラ君から、
「ちゃんとしゃぶって下さいよ!」
って、叱られちゃう始末なんです。ああ、あたしにスイッチが入ってしまいそう。
キラ君を口で愛してあげたくなっちゃうんです。でもアスラン君が邪魔するんです。でもそのお仕置きが、とっても気持よくって。
堪らない。堪らないんです。
それに気づいたのか、キラ君は逸るようなアスラン君を制止して、あたしの腕を縛っていた紐を緩めてくれた。
キラ君の意図、とっくに判っちゃったんです。あたし、眼が見えないまま、自由になった手を伸ばしてみた。
「あっ」
「ううっ」
「ふふ、アスラン、大丈夫かい?」
あたし達、三人とも同時に声を出してたみたい。
あたしは、二本の若くて固いものに触れた驚き。アスラン君は触れられたショック。キラ君は、きっとそんな彼を気遣った声なんです。
「艦長、お願いします」
言われるまでもないんです。両方ともつん、って上向いてる。黙っていても口の中、唾液でいっぱいなんです。
あむって、片方を含んで、手でしごいて。そして逆に含んで、唾で濡らして、舌で舐めて、片方をしごく。
「う、う、んっ!」
同時に口の中に入ってくるんです。苦しいけれど、あたし、二人の期待に応えてあげたいんです。
「ん、ん、うくっ」
激しい方はきっとキラ君なんです。彼なんか、腰をクイクイって使って、あたしの口の中で暴れまくるんです。
「ん、ん、ん」
ちゅぷちゅぷ、唇からとってもいやらしい音がするんです。
「か、艦長の唇、すごい」
アスラン君ったら可愛いことを言ってくれる。眼が見えないから、彼の表情が判らないのがとっても残念なんです。
「同時にしゃぶって下さいよ」
否応なんてある訳ありません。二本をギュッと握って口に近づけてあげた。舌を伸ばして、二人の凶器に絡める。
あたし、得意なんです。超高速ピストンフェラってやつ。唇をすぼめて、口腔内の圧力をドンと高めてあげるんです。それからは右、左と髪を振り乱して、我慢汁が溢れ出した若い精気を吸う。
それも早く早く。どんどん早く。超高速で。ちゅぱちゅぱ、舐めてあげるんです。
「ああ、気持ちいい……」
これはアスラン君。
「相変わらずすごいなぁ」
キラ君も呟くんです。彼ったら、歌姫ラクスさんと比べてるんだろうなと思ったら、何故か下半身がじゅんってきちゃって、あたし。
あたしも触って欲しい、って思うんです。あたしだけ奉仕させられてることが嫌じゃなくって、身体の芯から何かが疼くんです。
そう思ってたら、いきなりキラ君が呟いて、
「大きなおっぱい」
乱暴に胸が弄られたんです。それも乳房に痕をつけるように強い力で。スベスベした指先が執拗に。
「ブリッジでみんな挑発されてるんだよな」
そんなこと判りきってるんです。ブリッジの艦長席で、胸が揺れる度にクルーの視線が集まってくることなんか、とっくに承知してるんです。
みんなあたしのこと、眼で犯してるんです。視姦するんです。その度にあたし、濡れてる。
「あっ、ああっ!」
全身が震えました。これだけであたし、軽くいっちゃったかもしれないんです。
でも、身体の疼きも心臓の激しい鼓動も止まらないんです。いえ、止まる訳ないんです。
もっとあたしをメチャクチャにして欲しいからなんです。もっともその願いは、直ぐに叶えられたんです。
お口にされることに飽きたか、我慢できなくなったのか。あたしは足もとうとう自由になって、大きく広げた。
そこへいきなり、指があたしの中に入れられたんです。
「あ、ああっ、ああっ」
全然、痛くないんです。それどころか、乱暴にされるのが逆に心地いい。
「奥まで入っちゃいますね」
声も出ない。アスラン君を咥えながら、彼の足にしがみついちゃった。人差し指と中指が、あたしの中から同時に出たり入ったり。眼も眩むんです。
やっと触られたから、愛撫されたから、あたしの身体、よがってるんです。今まで散々放置されてたから、もう堪らないんです。
「うぐ、うっ、うっ!」
指のスピードがどんどん早くなる。目隠しの下で視界が真っ白になっていくんです。
「ダ、ダメッ!!」
口を離して叫んじゃったんです。おしっこが出るようなそんな感じに喘いじゃったんです。
「アスランを放しちゃだめですよ」
言い方は優しいのに、キラ君は強引にあたしの首をアスラン君に持っていきます。
またあたし、しゃぶらされちゃって。快感で喘ぎながらも、夢中で彼を吸い続けた。でもその間も、キラ君が執拗に指で責め続けるんです。
あたし、いきそう。いきそうなんです。
それも指だけで。キラ君のポイントを押さえた指で責められるだけで、いっちゃいそうなんです。
「あっ」
アスラン君を離して、あたし短く叫んじゃった。そうしたらキラ君が、聞いてくるんです。
「艦長、いきそうなんですか?」
そんなの、答えるまでもないんです。だって、あたし痙攣するだけで、気持ちよくって返事もできる訳がない。首を縦に振るのが精一杯なんです。
「じゃあ、ここで達して下さいね」
あたしの中を掻き回されちゃった瞬間、絶叫するしかなかったんです。
「ダメ、ダメッ、あ、ああっ、い、いくう!!」
「もっと叫んで」
「やあ、やっ、いっ、いっちゃう!!」
何かがぷちっと切れたんです。あたしの中の何かが、堤防を壊して溢れた。
「うわっ」
「出た」
二人の少年の呟きがわずかに聞こえた。でも何を指してるのか、目隠しがあって判らない。
「マリューさん、潮吹いちゃった」
「へえ、これが潮吹きなんだ」
虚ろな意識でアスラン君の妙に冷静な声を聞いたんです。
やだ、あたし、潮吹かされちゃったんだ。
じんじん痺れる身体が心地いい。宙に浮いてるようでふわふわしちゃってる。でも濡れたアスラン君が頬に当てられた感触で、ようやく戻りつつあるんです。
ぱくりと口を開けて、含んであげた。
「艦長、艦長、あ、俺、出そうです」
アスラン君が苦しそうに言うんです。
「いいから艦長に掛けちゃえ」
その刹那、あたしの口を青臭い精子が襲ったんです。どぴゅっ、どぴゅって。全部受け止めてあげようって思ったんです。
でもすごい量なんです。きっとザフト軍に復帰してから一回もしてないんだ、と思ったら嬉しくなっちゃって、あたし、苦しくても構わなかった。だからごっくんと飲んであげた。
出したばっかりのアスラン君を、キレイに隅から隅まで舐めてあげた。だって、残ってる精子が勿体ないからなんです。
この間、オーブで読んだ女性週刊誌に出てたんです。それには、若い男の子の精子を飲むとお肌の艶がよくなるって書いてあった。
だからあたし、実践してみた。
美味しい。
ちょっと苦いけれどやっぱり美味しいんです。書いてあった通り、美味しい。週刊誌は、間違ったこと書く訳ないんです。
「……美味しい」
あたし、呟いちゃった。
「じゃ、そろそろいいですか?」
キラ君があたしを引き寄せた。彼に跨がされた形になったんです。
騎上位、なんです。あたしの好きな体位。
「艦長の好きなようにどうぞ」
キラ君を摘んで、腰を落とすだけでいいんです。でも眼が見えないから、これが結構難しい。
ようやく合った、と思ったら違ったりするんです。そんなことを繰り返していたら、疼きと鼓動だけが高まって、我慢できない。やっと挿入できたと思った瞬間、あたし速攻でいっちゃったんです。
「あ、い、い、いくう」
「早い、早いよ、マリュー艦長」
早いって言われても、あたし、いきやすい体質かもしれないんです。
「だって、だってぇ」
あたし、貪欲に腰を振った。キラ君はタイミングを合わせて突き上げてくるんです。
そのズレがあたしを貫いて、身体を狂わせるんです。よがらせるんです。
「あ、ああ、あっ、そこ、いい」
突然、視界が開いた。下からキラ君が目隠しを外したんです。
「艦長」
アスラン君がにじり寄ってきてた。さっき出したばっかりなのに、もう復活してるんです。とっても雄々しくって頼もしい。
迷うことなくあたしは微笑んで、口に入れてあげた。
下から身体を犯されて、口も犯されてる。散々な羽目にあってるのに、あたし気持ちよくって何回でもいけそうなんです。
次にバックでアスラン君に犯された。キラ君、あたしの口を塞いで、
「休まないで口でしっかりやって下さい」
と命令する。
でも激しくアスラン君が腰を振るから、あたし、つい叫んじゃうんです。
「いい、ああ、そこ、もっと、してぇ!!」
乳首も摘まれて痛いけど、メチャクチャにして欲しい。もっと欲しくてしょうがないんです。
交替で今度はキラ君にされちゃって、もう何が何だか判らない。エクスタシーの回数も判らなくなって、全身がスパークしてたんです。
「えっちな艦長」
「そうさ、アスラン。知らなかった? ようし、艦長、いきますよ!」
クルって引っくり返されて、キラ君の精子が顔面にぶち撒けられた。大きく口を開けてたけど、意地悪な彼は額とか頬とか鼻を汚すことしか考えていないみたいで、全然飲ませてくれなかったんです。
だから、自分の指で精子を集めて口に持っていくしかなかった。はぁはぁ言いながら、掛けられた精子を飲むしかなかった。
そしたら気がつかないうちに、アスラン君があたしの中に入ってきてた。
「あっ、ああっ、あっ」
「艦長、艦長、艦長!!」
アスラン君、呟くんです。そして腰を何回も打ち込んでくる。
「いく!!」
あたし、何回も叫んでた。
「え、また?」
「あ、いくぅ!!」
ダメなんです。こうなったら、続けさまに何回もいかされちゃう。ひょっとしたら、あたし、他の人よりいやらしいのかしら、って思いながら果てちゃうんです。
無重力状態のまま漂う感覚の中で、横たわってるだけ。
しばらくして我に返ったら、アスラン君があたしの顔に発射してた。舌を伸ばして、それを飲もうとしてる自分に気づいたんです。
「飲ませて、私に全部ちょうだい」
夢中になって飲もうとしてた。美味しいエキスを味わってたんです。
「濃いの、もっと、もっと欲しい」
「坊主達、楽しそうなことしてるな」
ムウ、じゃなくってネオ・ロアノークの声が聞こえたんです。
「じゃあ、一緒にやります?」
「年季が違うとこ、見せてやらんとな」
そう言って、ネオ・ロアノークはあたしに近づいてきたんです。
「早く、きて、お願い、ねぇ、早く」
あたし、焦らされるのがとっても苦手なんです。まして二人の男の子に嬲られて、開発された後だから、とっても敏感。
はしたないほど貪欲なんです。
「艦長、あんた、キレイだな」
「え?」
いきなりそんなこと言われて、思考が停まっちゃったんです。
「真剣に抱きたいんだ」
あたしの顔、二人の精子で汚れてるに違いないんです。キレイな訳、ないんです。
「坊主達、オトナのセックスを見せてやるからな」
ムウ、って心の中で叫んで、あたし、彼の身体に抱きついたんです。それも意外なことに涙を流しながら、なんです。
あたしったら、キラ君とアスラン君のこと、忘れちゃったみたいなんです。
でもムウ、いえ、ネオ・ロアノークに抱かれた後、興奮した二人にまた挑まれちゃって。
それを見たネオが加わって、結局4人プレイになっちゃって。あたし、散々犯されて、いかされちゃった。
いく、いくって、何回叫ばされちゃったかしら。全然判んないんです。
身体中に精子を浴びちゃって、お腹がタポタポになるくらいに飲まされた。
しばらくえっちはお腹いっぱい、みたいな感じなんです。
(了)
亭主後述・・・
SEED DESTINYも終わりですね。その中で、一番えっちな対象なのがマリューさん。
存在そのものがえっち過ぎます。(爆)
声も顔もえっちですが、一際目立つのがあの乳、ってもう言い尽くされてますか?
SEEDから、ナタルと比較されて、正義なんだけれど弱くて、どこか脆い。
艦長として、軍人としては無能かもしれません。
更に特徴として、好きな男性に対してだらしがなさそう。また溺れそう。(笑)
私にとっては、ラクスさんやカガリ嬢以上に萌えなキャラでありました。
ところでタイトルは、天才少年ギタリストの異名を取ったチャーリーセクストンさんから頂きました。
今はボブ・ディランさんのバックバンドの一員だそうです。
文体は基本に戻って、宇能鴻一郎大先生をお手本にしてみました。
本屋さんではなかなか買えませんが(だって作品名が恥ずかしいんですもん)、ネットではサンプルを結構置いているものなんですね。
しかし大先生の境地にはなかなか及ばない。もっと、頭が空っぽの女の子っぽく描かなくてはいけませんね。(笑)