背徳メモリアル2 魔法の指1 ~ときめきメモリアル2~

 

 映画を見に行こうか、そんな誘いを受けてしまった。正直嬉しいと思った。
 電話を置いた時には、半分空中を浮いていた、そんな気がする。

 デート当日、待合せ場所に現れた華澄先生は、大胆な黄色のミニスカート姿だった。俺は思わず、すらりと伸びた脚線美に見とれていた。
「ね!ねえ!」
「・・・」
「ねえったら!もう、どこ見てるのよ!」
 我に返ると華澄先生の顔をまじまじと見た。
・・・ああ、先生は本当にきれいだな・・・だって、町行くヤツら、みんな振り返ってんじゃん・・・
 確かにみんな、華澄先生のことが気になって見てる。そしてミニスカートから伸びた脚線美をよだれをたらさんばかりに見ている。
・・・こんな先生とデートできるなんて、俺は幸せだな・・・
「早く行こうよ、映画始まっちゃうぞ。」
 華澄先生が腕を絡めてきた。ぽよんぽよんと当たる、このふにふにした感触は・・・おっぱいだ、間違いない。
 もちろん、華澄先生は、俺のむくむく持ち上げてきた煩悩に気づくこともなく、映画館へ急ごうとするのだった。

 こんな調子だったので、最初は映画のことなんか、どうでもよくなっていた。隣に座る華澄先生からはいい匂いがするし、時々触れる肘が気になるし、さっきのおっぱいの感触が忘れられないし。後で家に帰ったら、それを思い出して、オカズにしようなんて思っていた。
 ところがいざ本編が始まると、俺は映画に釘付けになってしまった。
 ハリウッドの超SF大作なのだが、CGがすごいわ、俳優が豪華だ、話は最高だ、面白いにもほどがありすぎる。息を呑んで展開を見守っていく、という状況だったのだ。
 だけど・・・
 だけど、俺がそれに気づいたのは、映画が始まって30分くらいしてからのことだった。
 さわさわ。
「・・・」
 さわさわ。
「?」
 さわさわ、むにゅむにゅ。
 何かが這いずり回る感覚。慌てて下を向くと、俺は驚いた。映画館の暗闇でも判るほどの白い手が、俺の股間をまさぐっていたのだ。
 しかもその手は、左隣の華澄先生の方から伸びてきていた。
・・・華澄先生!・・・
 しかし、華澄先生の目はスクリーンに向いたまんまだった。すまし顔のまま、先生は映画を見ている。
 どういうことだ、俺は面食らった。相変わらず華澄先生の手は、俺の股間を揉み続けている。でも、その顔は真正面の映画をずっと見ているのだ。
 考えている間にも、華澄先生の手は激しく動き、俺は完全に勃起していた。
・・・先生が、あの華澄ねーちゃんが、どうして?あ・・・あ・・・き、気持ちいい・・・
 俺の勃起に勢いづいた華澄先生が、今度は手のひらでゆっくりと俺自身をさすってくるようになった。Gパンのゴワゴワ感と、柔らかくって、そのくせ温かい手の感触に俺は震えた。
・・・う、う、う、き・・・気持ち・・・いい・・・
 映画館の座席で、気持ちよさに俺はしばらくのたうち回っていたと思う。
 そのうち、先生が触るのをやめた。え、とがっかりした気持ちになったが、すぐに驚いた。
 今度は、華澄先生が身体を倒してきた。それだけでなく、驚いて凍りついたままの俺のG-パンのファスナーを下げたのだ。そしてファスナーの中からすばやく俺自身を取り出していた。
・・・か、華澄先生っ!・・・
 声も上げられず、俺はただ華澄先生にされるままだ。身体を起こした先生は、平然とまた映画を眺めている。
 俺は恥ずかしいことに映画館の中で、勃起した俺自身をさらし出したままで座っていた。また柔らかい手が、俺自身を撫で始めた。
 くちゅ、くちゅ、くちゅ、
・・・ああ、醜い俺自身が華澄先生のきれいな手でしごかれている・・・
 白魚のような美しい手が、俺自身の根元まで握り締める。そしてゆっくりと先端まで優しく動かしていく。そしてまた根元まで降りていく動作の繰り返し。
 気になって、右側の座席を見る。隣は1つ空いていて、その向こうにカップルがいるが、映画に集中していて俺のことなんか見ていない。後ろの席も空いている。 
・・・あ、あ、ああっ・・・
 恥ずかしいくらいに大きく成長した俺自身が、華澄先生によって辱められていた。
 こきゅ、こきゅ、こきゅっ、
 先端からにじみ出す汁が、華澄先生の手のひらを汚していく。先生は、潤滑液のように充分にそれを手に塗ってから、強烈にしごき出すのだった。
 魔法の指だ、と思った。
 奇妙なことに華澄先生は、快感のツボを男の俺よりよく知っていた。自分でえっちな本読みながらするより、遥かに気持ちいいのが不思議だった。
 華澄先生の魔法の指が、膨らみきった俺自身を丁寧に、そして優しくしごいていく。
・・・あ、あ、あ、や、やべ、出そう、あ、出ちゃいそう・・・あ、あ、あ・・・
 鋭い快感が立ち上り、射精の前兆を訴える。
 たまらなくなって、俺は華澄先生の耳元で、
「せ、先生、お、俺、もうだめだよっ・・・」
 と、囁いた。
 華澄先生は真正面を向いたまま、
「出していいのよ、思いきり出しなさいっ。」
 くちゅ、くちゅっ、きゅっ、
 更にしごき続けるスピードが上がり、俺は、あっ、と叫んで、その瞬間、華澄先生の柔らかい手の中に放っていた。その間も先生はずっとしごいてくれていた。
・・・う、う、う、うっ・・・あ、まだ、俺、出てる!・・・
 長く鋭い快感が続いた。俺が放った精液は幸いなことに(?)、優しく俺自身を包む華澄先生の手だけを汚した。
 快感のあまり肩で大きく息をして、射精の余韻に浸っていると、やっと魔法の指が俺自身から離れた。ぼんやりしながら隣の華澄先生を眺めると、先生は精液で汚れた指をじっと見つめている。
 ハンカチかティッシュで拭くんだろうな、なんて思っていると、華澄先生の取った行動は違った。
 指を眺めていた華澄先生は、
「あぁ・・・」
 という悩ましい吐息とともに、いきなりそれを口に持っていったのだ。そして指を自分の舌で舐め始めていた。ちゅる、ちゅる、なんて音がして、華澄先生は指に残った精液の残滓を啜っていた。
 しかも、瞳をうっとりとさせながら、である。そのフェロモン全開のえっちな姿を見ているうちに、俺自身がまたまたむくむくと勃ちかけていた。
 たっぷり2、3分かけて華澄先生は、指のお清めをしていたと思う。全部吸い終わったのか、先生は俺に耳打ちしてきた。
「たくさん出ちゃったね。」
「・・・か、華澄先生・・・」
「こっちもきれいにしなきゃね。」
 と言うが早いか、華澄先生は俺の手を取って、立ち上がった。
 焦った。俺自身が、ファスナーから全開で現れてるからである。
 こっちの狼狽も一向に気にすることなく、華澄先生は歩き出した。
 やばい、と思ったが、他の観客は、そろそろクライマックスを迎えている映画に夢中である。俺自身をさらけ出した不恰好な高校生には、誰も目を向けようとしないのが救いだった。
 華澄先生は俺を男子トイレに押し込んだ。続いて、先生が涼しい顔で入ってきたから驚いた。
「せ、先生、まずいよ!」
「大丈夫、他の誰もいないわよ。」
 そう言って、華澄先生は俺と一緒に男子の個室トイレに入るのだった。
「ど、どうするの?」
 俺の声が完全に裏返っている。
「ふふっ、どうするもこうするも、きれいにしないといけないじゃない?」
 熱い息遣いを拭き掛けながら、華澄先生の指がまた俺自身を握った。
 こす、こす、こすっ、
「だ、誰か来ちゃうよ~」
 悲鳴を上げたが、映画に夢中で誰もこないわ、と魔法の指が動いていた。
「あ・・・また固くなってきてる・・・」
 悪戯っぽく微笑む華澄先生。髪の毛からいい匂いがしてる。暖かい息が掛けられる。そしてまた、腕に当たるふにふになおっぱいの感触。
 最高にいやらしい手のしごき方。
 潤んだ、最高に美しい瞳。
・・・あ、先生、いやらしい・・・
「いやらしいの、たくさん出して、君は本当にしょうがないな~」
「だ、だって華澄先生が・・・」
「あっ、私のせいにしてる・・・本当にいけない子ね。」
 うふふ、と笑ったかと思うと、華澄先生は俺に寄りかかったまま、キスをしてきた。長く蛇のような舌が、口内に侵入したかと思うと俺の舌を求めていく。
 捕まった。捕らえられた。舌をペロペロ絡ませていく、えっちな華澄先生。
 前に光とキスしたことがあるが、あんなの子供だましだな、と思った。あの時、2人とも緊張してガチガチだった。おまけに歯と歯が当たって、痛かっただけで、こんなに気持ちよくなかった。
 比べて、華澄先生とのキスはどうだ。
 舌って性感の塊なんだ、と思った。唾を溜めて、お互いの舌を絡める。もうそれだけで、死んでしまいそうな気持ちになってしまう。
 ひたすらにしごく指と濃厚なディープキスの合わせ技の前に、俺はもうお手上げだった。
「せ、先生・・・」
 ようやく華澄先生の舌から離れて、訴えた。だけど返事がない。見ると、今度は先生は、俺の耳を噛み噛みしている。
・・・ダブルの攻撃が、あ、すごい、すごいや、華澄先生!・・・
「せ、先生!!」
 またも、ぐしょぐしょになってしまった俺自身が、限界に近づいている。
「ん?・・・何かしら?またいっちゃいそうなのかな?このボクは?」
・・・ひえええ、先生、痴女と化してるよ~・・・
「・・・そ、そうです・・・あ、もう出そうです!」
「じゃ、今度はこっちでしてあげる。」
 しごく手を止めて、華澄先生はトイレの便座の上に座った。立ちつくしたままの俺の腰をくいと引き寄せると、可憐な唇に俺自身が飲み込まれていった。
 俺は唖然として、その光景を見た。
・・・こ、これがフェラチオってやつ?・・・
「ん!んっ!んっ!!・・・どう、気持ちいい?」
 ドロドロに汚れてる俺自身も気にせず、華澄先生はこちらを見ながら、鮮やかなピンク色した唇で俺自身を含んでいる。
「ここはどうかな?」
 舌先を尖らせて先端の亀裂に食い込んでくる。
「あ、あ、あっ!」
 俺を試すように口を動かす華澄先生。本当にその顔は嬉しそうだった。
・・・こんな美人が・・・あの華澄先生、いや姉ちゃんが・・・ああ、えっちだ、えっちすぎる・・・
 かぽっ、露骨な音を立てて、華澄先生の頭が上下左右に揺れ出した。
・・・ああ、気持ちいい、いい、すごい、温かい、ああ、どうしよう・・・
 ちゅぱ、ちゅるっ、ちゅぱっ、
 トイレに卑猥な音が響く。華澄先生は、嬉しそうに俺の瞳を見ながら、反応を楽しむように口でしてくれている。
 その顔。えっちな顔。普段、学校では決して見せないえっちな、それでいて美しい顔。
「・・・気持ちよくなったら、いつでも出していいのよ、判った?」
「うん・・・で、でも・・・」
「いいから出して・・・ん、ん、んっ!!」 
 かぽかぽ小気味いいリズムで、華澄先生が首を振る。身体中の性感が一気に集まり、俺自身を駆け上がってきていた。
 もうがまんできない、と思った。
「あ、出すよ、先生、俺、出ちゃうよ!!」
「ん、んっ、んむっ、いいわよ、出しちゃいなさい、んっ、ん、ん!」
 華澄先生は添えていた指の動きを早くした。
 びゅるん、どくっ、びくんっ、
 いった。出た。放った。
 華澄先生のお口に出してしまった。
「う・・・う・・・う・・・」
 指と舌の動きは休まない。
 びくん、びゅくん、どく、
 続いて第2射を打つ。さっき映画館の座席で出したのにも関わらず、たっぷり出してしまう。
「う・・・き、気持ちいい・・・」
 出しきった俺が呟くと、華澄先生が強烈な吸い込みを開始した。頬っぺたが膨らみ、へこみ、残ったすべてが吸い取られていく。
 また快感が背筋を走る。腰が抜けてしまいそうだった。
「・・・」
 華澄先生はようやく顔を離して、こちらを見上げた。朦朧とする目で見つめ返すと、こく、音がした。
「えへへ、飲んじゃった、とってもおいしかったわ、ごちそうさま。」
「・・・の、の、の、飲んじゃったの?」
「うん、そうよ。おいしかったわ・・・あ、まだちょっと残ってるわね。」
「あ!」
 華澄先生が、舌を伸ばして、俺自身の先端を舐め取り出した。きっと、精液の残りがあったのだろう。ペロペロと今度は掃除をするように、舌先が絡んでくるのだった。 
「ね・・・先生、どうして?」
 身体を痙攣させながら、俺は尋ねた。
「ん?・・・どうしてかって?」
 ちょっと考え込むかのように、華澄先生は真剣な顔をした。もちろん俺自身から手を離そうとせずにだ。
「そうねえ・・・男の人のおちんちん、好きなの、っていうのが理由かな。」
「え?」
「驚いたでしょう・・・いいわ、話してあげる、私のこと。」

 私ね、子供の頃、近所のおじさんに公園でいたずらされてたの。
 いたずらっていっても、スカートめくられたり、私のあそこを見たりしてね、それくらいだったんだけど。
 だんだんおじさんがエスカレートしてきてね、おちんちんを見せられたり、触らせるようになったの。
 触ってるうちに、白いのがいきなり出てきちゃって、びっくりしちゃったわ。
 おじさんがね、ウミがたまってるんだ、なんて言い訳するからさ、私思ったの。おじさんを助けてあげなきゃいけないって。
 うふふ、だから一生懸命吸ってあげたのよ。バカだった・・・って言うか、何にも知らない、純真な女の子だったのね。

 手だけじゃなくって、お口ですることも覚えたって訳。
 小学校の高学年くらいになるでしょ、だんだん身体も成長してくるでしょう?おじさんはね、お口と手でされてるだけじゃ、がまんできなくったみたいで、私の身体を触ってきたわ。おっぱいとかあそことか。
 もう、今自分がしていることが、おじさんの治療とかじゃない、えっちなことなんだ、ってとっくに知ってたわ。知ってて、公園やおじさんのお家に行ってた。
 だって、おっぱいとかあそことか、おじさんに触られると、気持ちいいって判っちゃったんだもの。お口に、おじさんのが出されると嬉しいんだもの。いろいろ判ったの。
 だから毎日おじさんのお家に行ったわ、小学校卒業する直前まで。で、いっつもおじさんといやらしいことしてたの。

 だけど、私の卒業の日、おじさんはしみじみ言ったの。
「華澄ちゃんはいい子だね・・・でももう小学校卒業して、中学生になるんだから、ここに来ちゃいけないよ。」
 もうショックだった。頭にきて、どうして、って詰め寄ったら、おじさんは打ち明けてくれたわ。
 おじさん・・・毎日のことで衰弱しちゃったんだって。おかしいでしょう。身体がついていかないんだって。笑っちゃうでしょう?
 最後におじさんはこう言ったの。
「年齢にふさわしい、好きな男の子見つけて、つきあいなさい。」
 身勝手よね、おじさんも私をこんなに風に仕込んでおいてさ、悔しいから最後の日は3回も出させちゃった。おじさん、ひいひい言ってた。

 中学校では、私はおとなしい方で通ってたわ。けど同学年の男の子からモテたりしたのよ、ラブレターなんか結構もらっちゃったわ。
 でもね、だめなの。みんな子供に見えちゃってしょうがないの。ギラギラしてていやなのよ。だから、一切、おつきあいもえっちなこともしなかったわ。
 塾に行ってたんだけどね、帰り道、声掛けられて。見たら、40台のステキなおじさんなの。
 私、キュン、ってなってね、思わず着いてったのよ。もちろんホテルにね。
 その後、当然のように抱かれたの・・・早くヴァージン捨てたかったし、おじさん、渋かったしね。
 全然、痛くなかったわ。それどころか気持ちよかったの、なんのって、なかったわ~
 私のお口と手に彼は驚いてたけどね、うふふ。ヴァージンのくせにそんなにうまいのかって言われたけど、しょうがないわよね。
 週に1回くらい会っては、えっちしたわ。私はいらない、って言ったのに、お金までもらっちゃってさ。あんあん哭いて悦んでたわ。

 でも週に1回じゃ、恥ずかしいけど物足りないの。
 覚えてるかな、あなたをお風呂によく入れてあげてたのよ、多分あんまり覚えてないと思うけど。
 シャンプーで頭を洗ってあげてた時、私よくいたずらしたのよ。手で触ったり、舐めてあげたりしたんだけど、覚えてないわよね?
 ふふ、あなた、目つぶってたからね。

 おじさんとどうなったのか・・・やっぱり卒業直前に、華澄ちゃん、もう終わりにしよう、って言われたの。原因はね、やっぱり身体がもたないからって。そんなに私激しいのかな、考えたわ。 
 高校生になってからは・・・学校の先生が好きになってね、体育の先生よ、すごいハンサムだった。
 毎日きっかけ作っては、職員室行ったりしてたんだけど、全然相手にされなくって。思い切って日曜日、彼のアパートに行ったの。そしたら、ドアが開いて、私がいるのを見たら、先生は来るな、ってすぐ閉めた。先生のこと、好きなんです、ってドア越しに告白したら、気持ちは嬉しいけど困るって。
 私、どうしても諦められなかったわ、毎日先生の部屋行ったの。もちろん入れてくれなかったけどね。
 あるどしゃ降りの雨の日、傘持ってきてなくて、先生のアパートの前で待ってたら、傘が私に差されてね、見上げたら先生がいたの。悲しい顔して私を傘に入れてくれたのよ。そうしてこう言ったわ。
「お前に負けたよ。」
 私、泣いて先生に抱きついたわ。先生は部屋に初めて入れてくれて、お風呂、入りなさいって。
 その後、先生、抱いてくれるかな、って期待してたら、全然してくれないの。お前とは卒業するまで清い仲でいたいって。こっちは早く抱いて欲しいのにね。だから、こっちから裸になって抱きついちゃった。
 結局、抱かれたわ。うん、よかった、すごくよかった。おじさん達と違って、テクニックはないけどスタミナがすごいの。抱かれると2回3回は当たり前。私いい、いいって悶えちゃった。
 でも3年生になったら、もう来るな、って突然言われたわ。やっぱり教師と生徒がこんな関係になるのはまずい、とか言ってさ。
 後で聞いたら、どっかのお嬢さんと縁談があったらしいわ。捨てられちゃったのよ、私。

 大学生になったら、遊んだわよ。男の子、食いまくってさ~でもやっぱり同世代の男の子は、つまらなくってねえ、だってガツガツしてるんだもん。すぐにインサートしたがるし、あっという間に腰動かして出すだけ。
 その点、大人の人は違うの。じっくりえっちするのよ。コンパニオンのアルバイトして、会社の偉い人なんかともしたんだけど、みんな上手だったなあ、おじさん達は。でも全部、1晩だけ。つきあって束縛されるの、いやだったからね。

 教育実習に来て驚いたわ、だってあなたがいたんだもん。絶対、ひびきの高校の教師になるって決めたの、そしてなったら絶対、あなたにしてあげようと思って・・・

 華澄先生の長い告白が終わった。赤裸々な、それでいて、どこか物悲しい告白を聞いているうちに、俺自身がまた固くなっていた。
「あ・・・嬉しい・・・大きくなってる・・・」
 かぷっと華澄先生がまた咥え出した。あの憧れていた華澄姉ちゃんが、と俺はどうしようもなく悲しかったが、興奮して勃起していることには変わりはなかった。
「せ、先生・・・俺ばっかりじゃなくって、華澄姉ちゃんのことも気持ちよくしてあげたい・・・」
 情けない声で心からの思いを告げても、華澄先生は俺のことを見上げながら、
「ありがと・・・でもいいの・・・私がこうしてたいの、ん、ん、んっ、ね、いいでしょう?」
「うう・・・うう・・・」
 腕時計をふと見ると、次の上映時間まで時間がないことに気づいた。
「・・・う、嬉しいけど・・・え、映画もうすぐ終わっちゃうよ・・・他の客がトイレに来ちゃうし、俺この映画見たいんだ・・・」
 そこで初めて華澄先生も時計を見た。
「そっか・・・じゃ、いいわ、席に行って次の回、見る?」
「うん、そうしよう。」

 もちろんこう言ったのは、俺にも狙いがあったからである。
 売店で飲み物やお菓子を買って、座席に座り、他愛もない話をしながら、映画が始まるのを待つ。
 やがて暗くなり、宣伝や次のロードショーの予告が始まった。そっと横顔を盗み見た。
 華澄先生はスクリーンを見ている。その横顔はやっぱり美しく、あんなさっきの痴態も告白も想像することもできはしない、と思った。
・・・先生・・・先生・・・きれいだ・・・本当にきれいだ・・・
 映画の予告がようやく終了し、配給する会社のロゴマークが映った。宇宙船が宇宙の大海原を駆け巡るオープニングシーンになっても、俺は華澄先生の顔を見ていた。
・・・きれいだ・・・華澄姉ちゃん、本当にきれいだ・・・今度は俺がしてあげるから・・・
 俺は手をそっと伸ばして、ミニスカートから覗いていた膝に置いた。どきどき、ばくばく心臓が高鳴ったが、華澄先生は一向に気にすることもなく、平然としていた。抵抗を受ける気がしていたので、少々拍子抜けした。
 膝に置いた手を次の段階に移すべく、じりじりと腿の内側に移動させた。ああ、柔らかい太腿、肉付きがよく手触りも素晴らしい。だが華澄先生は反応しない。パンティストッキングと腿の感触を充分に味わってから、手をまた動かした。
 次はどんどん手を腿の根元部分、即ち股間の方へずらしていくのだ。
 ここでようやく、華澄先生がぴくっと反応した。股間を閉じようとする力で、手が挟まれてしまう。俺は少し荒っぽく手のひらで太腿をこじ開け、下着の部分に到着した。
「・・・!ん・・・ん・・・」
 また顔を見る。華澄先生は、目こそスクリーンにやってはいたが、唇をぎゅっと噛んでいた。
 いける、と思った。本当に俺の手をいやがるなら、手でも使って払いのけるだろう。それをしない、ということは・・・
 下着に這わせた指をぎゅっと1点に押し当てて、華澄先生の反応を覗った。
「・・・ん・・・」
 映画のBGMに合わせて、かすかな吐息が聞こえたような気がする。小さく動かしていた指をゆっくりと、少し激しく動かすと、悩ましい吐息が次第に大きくなってくる。
 調子に乗って股間をぐりぐり、指をさわさわ、まるでさっきの復讐みたいに責めたてていった。
「!!」
 指に何か湿った感触が伝わってきた頃、華澄先生は、とうとう身体を座席で折り曲げてしまった。指が抜けないので、焦っていたら、
「・・・だ、だめよ・・・ああ、もう・・・」
 華澄先生は顔をこちらに向けて、何かを囁いた。聞こえないので耳を近づけると、
「も、もうがまんできない・・・ね、お手洗い行こう・・・ね、お願い・・・」
 と哀願していた。

「ん、ん、ん・・・」
 ハンカチを噛みながら、声を押し殺している。
「う、う、う、あ、あ、あ、あ、ううっ!!」
 俺はよく引き締まった腰を掴みながら、必死になって華澄先生を突いている。どこか判らない、ヌルヌルした先生の花芯を、やたらめったらに突くのみであった。
 それでも華澄先生は気持ちがよさそうだ。時折ポイントらしきところを初心者の俺にコーチすべく、お尻を自ら動かすのが可愛い、と思った。
 さっき、2回も出してしまったせいか、俺はまだ余裕があるのだった。
・・・先生、華澄先生、きれいだよ・・・
 腰をくいくい押し当てながら、そう思った。
「ね、キスして・・・」
 顔を捻りながら華澄先生がお願いしてきた。身体を伸ばし、先生の唇を貪るように吸った。
「ほ、本当に初めてなの?・・・あ、私、いい、いい、あ、あ、あ、ああっ、もう!!」
・・・華澄先生、大好きだよ・・・
 ひどく熱い、その淫蕩な身体を味わいながら、俺はそう思った。

 結局、映画を全然見れなかったことに気づいたのは、華澄先生と別れて帰宅してからのことだった。

 

(続く)

亭主後述・・・

年上の女と少年・・・やっぱりいいなあ。(笑)
という訳で、ときメモ2で1番好きな華澄さんで、またまた書いちゃいました。
前作の華澄さん物語が少しひどい内容だったので、暖かく書いたつもりでございます。
こんな2人は・・・果たして結ばれるか!・・・という前に、華澄さん、あんた、淫行罪で捕まっちゃうよ~(爆)
続編は感想次第ってとこですかね。