「♪」
ひびきの高校に通う三年生の八重花桜梨はたいそうご機嫌な顔で通学路を歩いていた。
今日は土曜日。
明日は日曜日。
・・・またあの人とデート・・・嬉しいな。
明日は水族館にいこうって誘われた。
一番最初にデートした、想い出の場所。
あの時私は、なにも信じられなかった。
・・・熱中していたバレー部で、あんなことがあったんだもの。
でも、あの人のおかげで・・・私はまた、人を信じることが出来た。今ではクラスで気軽に話せる友達も多い・・・。
そんな花桜梨にまた人を失望する事件がおこるなぞ、このときは花桜梨は知るよしもなかった・・・。
花桜梨のすんでいるマンションの帰りには中学校がある。
『市立ひびきの中学校』
というのがその中学校の名前だ。
花桜梨の通っている高校には、この学校の出身者が圧倒的に多い。
「・・・?」
花桜梨は道端でうずくまっている一人の女の子を見つけた。服装はこの学校の制服。
肩の手前まで髪の毛を伸ばしている。
どうしたのかしら・・・
気になった花桜梨はその女の子に声をかけることにした。・・・2年前の花桜梨だったら、放っておいたかも、知れない。そして、あのような目にも会わなかった訳だ・・・。
「・・・大丈夫?」
花桜梨はそばにかけより、背中をさすってやった。
近くで見ると、なかなかかわいい女の子だ。癖のある前髪がまたかわいい。
「うん。途中で気分がちょっと悪くなっただけ・・・大丈夫」
立ち上がるとその女の子はありがとう、もう大丈夫といって力なく笑って見せた。
「そう・・・じゃあ、私はいくけど・・・一応お医者さんに見てもらったほうがいいわよ」
そういって花桜梨は立ち去ろうとする。
「ありがとう。じゃあお礼しなきゃね・・・」
「お礼なんて・・・」
笑って振り向こうとした刹那!
バチチチチ!
「きゃあ!!」
花桜梨は、一体自分の身に何が起こったかわからなかった。
「うふふ・・・こんなにあっさりだったなんて。綺麗なお姉ちゃん、今からたっぷりお礼するわね・・・」
最大20万ボルトのスタンガンをかばんになおすと、その女の子は花桜梨をおぶってひびきの中学校内へと入っていった。
ざばあ・・・
「きゃ・・・」
花桜梨は体に感じた冷たい感覚で目が覚めた。
「・・・!一体、何・・・これ・・・」
目が覚めてびっくりした。
自分は生まれたままの姿になっていて、両手足が極めて不自由な状態・・・つまり、縛り上げられていたのだ。
「おはよう」
「!あ、あなた・・・」
そう、花桜梨に尊大っぽくおはよう、といったのは、花桜梨が学校の前で声をかけた少女だった。
「あんまり起きるのが遅いから水かけちゃった♪」
「どういうこと!?あなた一体・・・?」
取り乱すのも無理はない。いきなり気を失って目が覚めたらこの状態だ。
「お姉ちゃん、ひびきの高校の生徒でしょう?」
「・・・そうだけど・・・」
どうせ制服で分かってしまっている、と思って花桜梨は素直に答えた。
「ひびきの高校って綺麗な女の人、多いけど、お姉ちゃんが一番かわいかったの」
「・・・・・・」
こんな状態にされてそんなこといわれてもちっとも嬉しくない。
「それで私のお勉強につきあってもらおうと思ってね♪」
「お・・・勉強?」
「そ♪」
女の子は寄って来ると・・・縄にはまされている花桜梨の豊満な胸をもみしだきはじめた。
「あ・・・ち・・・ちょっと・・・」
顔を真っ赤にして花桜梨は抗議しようとする。
「恥ずかしい?大丈夫、すぐそんなの気持ちいいのに変わってくるから」
そんなこといわれなくても、花桜梨はすでにもみしだかれることに快楽を覚えていた。
・・・自分で触るより、よっぽど気持ちいい・・・
同性の娘に触られて、こんなに気持ちいいなんて・・・
自分の体の貪欲さには、嫌気が差してくる。
そんなとき・・・
ガラガラガラ・・・!
ここ、体育館倉庫の扉が開いた。
「華澄お姉ちゃん、面白いのって何・・・?あ、なにこのお姉ちゃん、どうして裸で縛られてるの?悪いことでもしたの?」
入ってきたのは、どうみても小学校低学年の女の子。
腰ぐらいまでの長い髪、ぱちくりとした大きい瞳。
かわいらしい子供だった。
「そうなの。このお姉ちゃんはねえ、私を誘惑してきたのよ。だから捕まえてお仕置きしてるの」
華澄、と呼ばれた女の子はそういうと花桜梨のピンクで小柄の乳首をきゅっとつまんだ。
「あん・・・!」
こんな小さい子の前でこんなかっこうしてこんなことされてるのに・・・感じちゃうなんて・・・!
「光ちゃんもいっしょにこの悪いお姉ちゃんにお仕置きしてほしいのよ」
「へえ・・・悪いお姉ちゃんをお仕置きするんだね。分かったよ。でもどうやってお仕置きしよう?」
「そうねえ・・・おっぱい吸ってあげて」
「えっ・・・!?」
こんな子供にそんなことさせるの・・・?
子供に敏感なところを刺激させられ、感じている自分を想像し、花桜梨は思わず赤くなった。・・・一番恥ずかしいところがしっとりしていることも、その赤くなった要因だっただろう・・・。
宴は始まったばかりだ・・・・・・。