おうえんにいこう ~ときめきメモリアル2~


 <おことわり>

このお話は、18禁ですが、中身はソフト目です。
本番なし。キスもなし。女の子も脱ぎません。どうかご容赦を・・・
また、読者は登場人物に関して、ある程度知っている事を前提としています。
ご了承下さい。

 

 今日は、インターハイの予選日だ。
 「予選日」とはいっても、県代表を決める訳だから、ありふれた予選という訳ではない。

 それに今日は、光の選手としての実力が問われる、重要な日なのだ。

 今回初めて知ったのだが、光が次のオリンピックの選手候補に上がっているらしい。
 確かに、光は陸上部だし、部活に頑張ってたのは知ってたけど、そんなレベルになってるなんて、全然教えてくれなかったよなあ・・・
 選手候補として、どれだけの可能性を秘めているか。
 今日の予選に対する陸上界の関心は、かなり高いと聞く。

 そういう訳で、俺達一般生徒の有志は特別に応援に行く事となった。
 まあ、授業を休める、というのが何より魅力的ではあるのだが・・・


「えちごん(仮名)。」
「あ、美幸ちゃん。」

 俺、越後屋佐吉(仮名)。
 美幸ちゃんには、「えちごん(仮名)」と呼ばれている。
 俺達は今、駅の改札の中にいる。
 これから階段を登って、ホームへ行くところだ。

「陽ノ下さんたちって、どこにいるのかなー。」
 美幸ちゃんは、そう言ってきょろきょろと周囲を見回す。

「美幸ちゃん、選手は昨日出かけて行ったじゃないか。」
「・・・そっかー、そうだったねー。へへ・・・」
 美幸ちゃんは、照れくさそうに笑う。
 美幸ちゃんは、ちょっと単純なところもあるけど、とってもいい娘だ。


「そうだ、えちごん(仮名)、荷物持ちっこしなーいー?」
「え・・・?」
「じゃーんけーん・・・ぽい。」

 美幸ちゃんの声につられて、思わずグーを出す。
 美幸ちゃんは、パーを出している。

「美幸の勝ちだねー。荷物貸してー。」
「う、うん・・・」

「ぱ・い・な・つ・ぷ・る。」
 そう言って、美幸ちゃんは階段を登った。
・・・な、なんか、ちょっと恥ずかしいなあ・・・
 周囲を見渡すと、以外と人は多い。
 通勤している人たちだろう。

 そういえば、普段電車なんて全然乗らないよなあ・・・
 たまに海とか山に行く時に乗るけど、その時は逆方向だし・・・

「じゃーんけーん、ぽい。」
 今度はパーを出した。

 美幸ちゃんは、チョキだ。

「また美幸の勝ちだねー。」
 そう言って、振り向いていた美幸ちゃんが前を向くと・・・

 制服のスカートの中が、見えた。・・・白と紫のストライプ・・・
「ち・よ・こ・れー・と・・・っと。」

 美幸ちゃんはスカートが短いから、この位置関係では、ただでさえ少し見えてしまっている。
 そんな事はお構いなしに、美幸ちゃんはぴょんぴょんと階段を登った。
 ぴらぴらとスカートが舞い、白と紫のストライプに包まれた、可愛らしいヒップが見える。
 ああ、いい眺め・・・

 すぱーん!

 後頭部を平手で叩かれた・・・
「いてて・・・」

 叩いたのは、華澄先生だった。俺の担任だ。
「もう・・・遊んでないで、早く階段を登りなさい。・・・美幸ちゃんも、そんな所で立ち止まってないで、早く。」
「・・・はーい。」

 美幸ちゃんは、そのまま階段を登っていった。

「・・・見たでしょ。」
 階段を登りながら、華澄先生が俺を問いつめた。
「み、見てないです!」
 必死に歩調を先生に合わせる。・・・速い・・・

 華澄先生は、小さい頃からの知り合いで、俺の「お姉さん」みたいなものかな・・・

「・・・ふーん・・・で、何を見てないの?」
「み、美幸ちゃんはちょっとガードが甘い、とは思ったけど・・・はっ!」
 口を滑らせてしまった。

「・・・やっぱり、見てるじゃない。」
「い、いや、あの、その・・・」

 必死に言い訳を試みる。
 階段を上りきり、ホームへ出た。

「越後屋(仮名)くん。」
 ホームに登ると、花桜梨さんがこっちへ近づいてきた。
「あ、花桜梨さん、おはよう。」
 ちょうどいいタイミングだ・・・

 それとなく、華澄先生から距離を取る。
「・・・いい天気で良かったね。」
「うん。綺麗な青空・・・」

 花桜梨さんは、以前はとても暗い娘だったけど、昔の事を俺に打ち明けたのをきっかけに、最近は明るくなりつつある。
 たぶん、力になれたんだよな・・・こんな俺でも・・・

「陽ノ下さん、大丈夫かな・・・」
「あ、ああ、光だったら、きっといい成績を出せるよ。」
「信じてるんだね。」

 花桜梨さんの言葉に、一瞬どきっとして、花桜梨さんの顔を見る。
 優しく、微笑んでいた。

「・・・信じてるのって、いいね・・・」
 そう言う花桜梨さんの表情は、今日の青空のように、おだやかで、さわやかだ。
 風が吹いていて、白い雲はゆっくりと流れる。

「あなたと陽ノ下さんって、見てるとうらやましい・・・」
「・・・俺と光が?小さい頃からの腐れ縁だよ。」
「そういうのが、うらやましいな。・・・今だから、そう思える。」
 花桜梨さんは、少し恥ずかしそうに微笑んだ。


 電車が来るの、もうそろそろかな・・・
 ホームにいる人の数も増えてきた。
 電車に滅多に乗らないから気付かなかったけど、こんなに大勢の人が毎日乗ってるんだ・・・
 しかも今日は、普段電車に乗らない俺達高校生がぞろぞろしているから、余計に人が多いんだろうな・・・

「よっ、少年!」
 突然、ぽん、と肩を叩かれた。

「・・・舞佳さん。」
 舞佳さんは、通販を頼んだ時に、配達に来てくれる人だ。
 他にもいろいろアルバイトを掛け持ちしているらしい。
 華澄先生とは同級生で、昔から友達だそうだ。
 舞佳さんは、作業服を着ている。

「今日は、オフィス移転のいい話があったんだけど・・・」
「そうなんですか。」
「ちょーっと遅れちゃって、これじゃ間に合うかどうか、微妙な所ねえ。」
「別に少しぐらい遅れても、大丈夫なんじゃ・・・?」
「ノンノンノン。日雇い系は、時間通りに集合できなかったら即アウトなの。」
「そうなんですか・・・知りませんでした・・・」
「あっ、別に少年は何も悪くはないわよん。取りあえず、行くだけ行ってみようか、ってとこ。・・・って、あら、華澄、いたの?」

「うちの生徒に、勝手に話しかけないでくれる?
「・・・おはよう、舞佳。今日もお仕事?」
「ええそうよん。・・・あんたも仕事中じゃない。引率?」
「そうだけど・・・あっ、電車、来たみたい。舞佳も乗るの?」
「ええ。」

「陸上、見に行くのねん。じゃあ、少年たちと同じ駅だな~。」
「そうなんですか。」
「光ちゃん、すっかり有名人じゃない。いやー、卒業生の舞佳サマとしても、鼻が高い高い。」

 ぷしゅーーっ。
 電車のドアが開いた。

「わわっ!」

 凄い数の人が降りてきた。
・・・まるで「人の洪水」だ。

「ああーーーーっ・・・」
 流されていくかの様な声が、遠くに聞こえた。美幸ちゃんの声だ。
 大丈夫かな・・・
 そういえば、俺の荷物、美幸ちゃんに預けたままだったけど・・・

「みんな、早く乗って!」
 華澄先生が呼びかける声が聞こえた。
「ほら、佐吉(仮名)くんも、早く!」
 華澄先生に腕を引かれる。

「花桜梨さん、大丈夫?」
 戸惑っている花桜梨さんの背中を押しながら、電車に乗った。


 前の方の車両に、美幸ちゃんが乗るのが見えた。
 なんとか乗れた様だ。

 ぷしゅーーっ。
 電車のドアが閉じた。

「(わわっ!)」
 すぐ近くに舞佳さんの顔があったので、思わず驚く。
「(・・・ゴメンね)」
 小さい声が聞こえた。

 がたん・・・
 がたんがたん・・・

 右側には花桜梨さん。
 左側には華澄先生。
 正面には、舞佳さんが向かい合っている。

 今にも体が触れそうな至近距離に、三人がいる・・・
 き、緊張するなあ・・・
 近くに女の子がいると、くすぐったい様な、何ともいい心地になるけど、これが三人・・・心地よさも三倍かも・・・

 がたんっ!
「(あっ!)」
 前につんのめってしまった。

 むにっ。

 こ、この感触・・・
 柔らかい・・・

 舞佳さんの、胸だ。
 あわてて体を引く。

 舞佳さんの口が動く。聞き取れるか聞き取れないかぐらいの声が聞こえる。
「(ドンマイ。)」

・・・こんな時に気を遣ってもらえるなんて・・・舞佳さんって優しいなあ・・・

 でも、人がたくさん乗っているので、完全に体を離す事もできない。

 がたん・・・
 がたんがたん・・・

 時々、電車の揺れと共に、俺の胸にふわっとした感触が当たる。
 な、なんとも心地がいい・・・

 がたん・・・
 がたんがたん・・・

 舞佳さんが、俺の顔へ視線を向けた。
 目が合ってしまう。

「・・・・・・」

 舞佳さんは、照れ笑いをしている。
・・・だんだん、胸が触れる度合いが増えてる気がするぞ・・・
 少しずつ・・・あ、また・・・

 や、やっぱり、いい感触だよな・・・ちょっと幸せ・・・

 ぎゅ~~っ!
「!・・・(いててててて・・・!)」
 おしりをつねられた。

「(・・・華澄先生!?)」
 先生、もしかして怒ってる・・・?

 おそるおそる視線を左後ろへ向けた。
「・・・・・・」

 やっぱり、先生は怒り顔だ。


「お待たせしました、破戒沢ー。破戒沢です。」
ぷしゅーーっ。
 電車のドアが開いた。

 ま、まだ人が乗って来るの・・・?
 さらにぎゅうぎゅうに詰められる。

 舞佳さんとは密着状態になってしまった。
 華澄先生と花桜梨さんも、一層俺の近くへ追いやられる。

 ぷしゅーーっ。
 電車のドアが閉じた。


 がたん・・・
 がたんがたん・・・

 舞佳さんから、何とか離れようとする。
 いや、その・・・
 胸と胸。お腹とお腹。・・・下腹部と下腹部が接触してしまっている。
 下腹部は、ちょっとまずいと思った。
 こんなに刺激的な状態になったら、反応してしまうかも知れない・・・股間が・・・
 もしそれを知られてしまっては、かなり恥ずかしい。
 そうでなくとも、舞佳さんには、多少なりとも伝わっているはずだ。
 海綿体の、独特の感触が・・・恥ずかしい・・・

 まず腰を少し引き、上体も少し引く。

 ふにっ。

 これは・・・!
 また胸の感触だ。

 しかも、位置関係からして、華澄先生・・・

 まずい・・・また怒られる・・・
 だが、引いた上体を戻すスペースがほとんどない。
 舞佳さん・・・
 もしかして、わざとスペースを詰めている!?

 がたん・・・
 がたんがたん・・・

 舞佳さんとは密着状態だ。
 周期的に背中が、華澄先生の胸に触れる。
 ふにっ、ふにっ・・・

 がたん・・・
 がたんがたん・・・
「!」
 左手を握られた。女の子の手だ・・・
 これは、花桜梨さん?

 花桜梨さんは、少し悲しそうな表情をしている。
 握られた左手が、暖かい。
「(花桜梨さん・・・)」

 でも、そんなに体を近づけたら・・・

 がたん・・・
 がたんがたん・・・

 ふにっ。

 また、胸の感触が・・・
 今度は花桜梨さんの、胸だ・・・


 三人とも、胸、大きいよなあ。
 ああ、幸せ・・・って、まずい・・・

 だんだん我慢が効かなくなりつつある・・・
 俺の股間は、まだ固くはなっていないものの、
 明らかに普段より大きくなってきている。

 華澄先生も花桜梨さんも、どんどん胸をくっつける度合いが増えてきている。
 最初は少し触れる程度だったのに、次第に密着・・・まずい・・・
 今は電車の中で、俺達は光を応援しに行こうとしているのに・・・
 舞佳さんだって、今日は仕事が・・・


 せめてもの抵抗を試みる。
 正直、この状態は心地よい。気持ちよくない、と言ったら嘘だ。
 だから、「やめて」とは言えない・・・(俺は、何て意志が弱いんだろう・・・)
 せめてもの抵抗・・・それは、舞佳さんの体から腰を引く事だった。
 ここで勃起してしまっては、俺はまるで理性ゼロではないか。

 おしりが華澄先生の体に当たる。
 華澄先生は、俺のおしりへ手を伸ばして来た。
 撫でるように、そっと、俺が腰を引くのを制止する。

 俺の最後の抵抗は、一瞬にして止められてしまった。
 引いた腰を戻せば、固くなりかけた海綿体が舞佳さんの体に触れる。


 舞佳さんは、少し嬉しそうな表情で、視線を俺の顔へ向ける。
 目をそらすが、視線は意地悪く俺の顔を撫で回す。
 華澄先生の手は、「撫でるような動き」ではなく、もはや完全に「撫でて」いる。
 さっきつねられて敏感になっている俺のおしりをさわさわさわ・・・と・・・痴漢のように、いやらしい撫で方だ・・・そんなにされたら、か、感じてしまう・・・

 舞佳さんが、腰に手を回してきた。
 花桜梨さんは、俺の左手を握ったまま、体を密着させている。
 海綿体が充血していくのを、もはや止められない。

 舞佳さんのもう一方の手が、俺のそれへ伸びてきた。
 ズボン越しに、そっと撫で回される。
 ああっ・・・


「お待たせしました。極楽川ー。極楽川です。」

・・・目的地に着いた・・・


 電車のドアが開き、人が降りていく。
 俺の体に心地よくまとわりついていた感触が、離れていく。

 助かった・・・
 しかし、残念に思う自分がいることも、また否定できない。
「・・・・・・」
 四人とも無言で、電車を降りた。
 前かがみで降りたのが一名・・・俺だ。
 なぜか、他の三人と目を合わせられなかったし、会話もできなかった。


 電車から降りると、俺はトイレへ急いだ。
 抜こう。・・・情けない話だけど・・・
 これは、一本抜かないと、心情的にとても収まりがつかない。

 競技場に着くのは遅れてしまうだろうが、「腹痛」とか言い訳をすれば、きっと許してもらえるだろう。
 華澄先生にだって、責任の一端はあるんだし・・・


 男子トイレの、空いている個室へ入る。
 幸いにも洋式だ。
 言うまでもない事とは思うが、抜くには洋式の方が何かと都合がいい。

「あっ、えちごん(仮名)・・・」
 隣りの個室から、美幸ちゃんの声が聞こえてきた。
 それに、この個室、仕切りの壁に大きな穴が・・・
「美幸ちゃん、なんでこんな所に・・・」

 がちゃっ。
 俺の個室のドアが突然開いた。
 そういえば、まだ鍵をかけて・・・

 入ってきた人影は、ドアを閉めて鍵をかけると同時に、背後から俺に抱きついてきた。
「美幸ちゃん、そんな所で何やってるの?佐吉(仮名)くんとおそろいで、オナニー?」

 この声・・・入ってきたのは、華澄先生だ・・・
 あ、あの、ここは一人用・・・

 体を撫で回されながら、耳に息を吹きかけられる。
 何て核心的な言動・・・
 これは、もしかして「襲われてる」って事?

 美幸ちゃんの目の前で襲われている事に、ぞくぞくと快感を感じてしまう・・・
 何てスケベなんだろう、俺は・・・

 背後から体を押さえられ、口を手でふさがれる。

「美幸ー、電車の中で痴漢に遭って、へろへろにされちゃって、身体が熱くなって、でも女子トイレは空いてなくて・・・入ったここも、壁に穴開いてるし・・・」
「ふーん、そうだったの。でも、佐吉(仮名)くんが見てるんだったら、安心してオナニーできるんじゃない?」
「先生・・・」

「佐吉(仮名)くんも、ちゃんと電車に乗らなきゃ駄目じゃない。電車の乗り方も知らないような子には、お仕置きが必要ね。」

 ふさいだ手の中指が、俺の口の中に入ってきた。
 指先には、ぬるぬるした液体が付いている。
 この液体って、まさか・・・

「・・・舐めるの、初めてでしょ。どう、無理矢理舐めさせられた気分は?」

 お、おいしい、です・・・
 美幸ちゃんが、こっちを見ている。
 は、恥ずかしい・・・

「美幸ちゃん、佐吉(仮名)くんの手だと思って、胸を触ってごらんなさい。」
「・・・こ、こう、ですか~?」
「だめだめ。佐吉(仮名)くんが、そんなに優しく触ってくれるはずないじゃない。」
 華澄先生はそう言いながら、俺の右手を無理矢理自分の胸にあてがう。

「佐吉(仮名)くん、乳首、探してみて。」
 こりこりした感触は、難なく探し当てられた。
「そう、そこよ・・・」

 美幸ちゃんは、俺の手をまねて、自分の胸を触っている・・・
 シャツのボタンが外れた隙間から、ブラジャーが見えた。
 紫と白のストライプ・・・パンツとおそろい・・・
「はあっ・・・」美幸ちゃんの口から、息が漏れる。

 がちゃ・・・
 がちゃがちゃ・・・
「(・・・ん?)」

 ドアノブが、がちゃがちゃ音を立てている。
「せ、先生、外に人が・・・!」
「鍵がかかってるから大丈夫よ。
それに、順番なんだし、仕方ないわね。」

 こんな所を人に見られたら・・・
 抵抗しようとしても、なぜか身体に力が入らない。
 腕に力を入れようとしたら、華澄先生の胸を強く揉んでしまった。
 ぎゅっ。「あっ・・・ふふっ。」

 がちゃ・・・
 がちゃがちゃ・・・
 外でドアノブを回している人は、他の空いている所へ移動する気配がない。
 どうしてなんだ?
 状況が状況だけに、興奮している場合じゃないぞ・・・

 股間が萎えてきた。
・・・と思ったが・・・「!」

 華澄先生はそれを許してくれなかった。
 先生の細い指が、ズボンの上から股間をさすり始める。
「あっ!」
 身体がびくん、と反応する。
 俺の手のひらが、意図していない刺激を先生の胸に与えてしまう。

「あん・・・今の、とっても良いわよ・・・・・・そうそう、美幸ちゃん。」
「は、はい・・・」
「電車に乗る前の事なんだけど、佐吉(仮名)くん、嬉しそうに美幸ちゃんのスカートの中、見てたのよ。」
「そ、そうなんですか~。」

「美幸ちゃん、あの時はわざとじゃなくて・・・」
 こんな状況だが、弁解を試みる。

「男の子って、どうしてみんなエッチなのかしら。」
 先生の言葉が、俺のちゃちな弁解を打ち砕く。
 羞恥と先生の指で、股間が自分でも驚くぐらいに固くなっている・・・

 股間をさする先生の指が、しだいに規則的な動きになってきた。
 それにつられたかのように、美幸ちゃんの手がスカートの中へ伸びていく。


 がちゃ・・・
 がちゃがちゃ・・・
 がちゃっ。
 鍵がかかっていたはずのドアが、開いた。
 思わず外を見る。

「トイレの鍵なんて、ドアノブ外せば一発よん。」
「・・・越後屋(仮名)くん、いやらしい・・・」
 舞佳さんと、花桜梨さんが立っていた。
 舞佳さんは、手にドライバーを持っている。
 あ、あの、ここは男子トイレ・・・

 花桜梨さんが中に入ってきた。
 あ、あの、ここは、一人用・・・

 舞佳さんは、ドアノブを付け直している。

 花桜梨さんは、俺の左手をぎゅっと握った。
 電車の中の時と同じように、身体が密着する。

「男の子って、みんなエッチなんだね・・・」
 花桜梨さんの言葉に、逆に羞恥心を刺激され、感じてしまう。

 ばたん、かちゃ・・・
 舞佳さんは、素早くドアノブを付け終わると、ドアを閉めて鍵を掛けた。
 俺の背中に抱きつき、両手を前へ回す。

 あ、あの、ここは、一人用・・・

 その両手で、ズボン越しの下半身をさわさわと触られまくる。
 華澄先生の手と合わせて、三本の手が、俺の下半身を撫で回す。


 ズボンが脱がされた。
 トランクス越しに、三本の手と15本の指が・・・
 も、もう限界・・・

 自分の意志とは無関係に、腰が動き始めた。
 恥ずかしさのあまり、手を振りほどこうとする。

 右手は、華澄先生がしっかりと胸に押しつけているし、左手は、八重さんがしっかりと握っている。
 逃げようにも逃げられない。

 四人の視線が、俺の顔をのぞき込んでいる。
 ああっ・・・

「・・・イッっても、別にいいのよん。」
「佐吉(仮名)くん、どんな顔でイクのかしら。」
「・・・腰の動き、卑猥・・・」
「あ~ん、えちごん(仮名)がイッちゃうよ~。」


 下半身に感じる快楽。
 右手や身体に感じる、柔らかい感触。
 左手に感じる、暖かさ。

 華澄先生と舞佳さんのいきいきした眼。
 美幸ちゃんの感じている顔。
 花桜梨さんの、少し困っている表情。
 見ていられない・・・

 眼を閉じたつもりなのに、真っ白・・・
 あう~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!


 びゅむっ!
 びゅっ!
 どくん、どくん・・・どく・・・


・・・出してしまった・・・トランクスの中に・・・


 下半身を刺激していた手たちは、ゆっくりと離れていった。
 そして、呆然とした気持ちが残る・・・

「よし、一丁あがり!」
「うん、よくできました。」
「少し、神秘的・・・」
「美幸ー、まだイッてないよ~・・・」

 みんなが気を遣ってくれてるのは頭では解るが、身体に感じるのは、容赦のない、そう、まるで好奇の視線・・・

 身も心も、しなだれた感じ・・・

「八重さん。」
「はい。」
「中に手を入れてみて。」
「・・・はい。」

 トランクスの中に、花桜梨さんの手が入ってきた。
 うう・・・こんな状態なのに・・・

「・・・ぬるぬる、してる・・・」
 花桜梨さん、そんな嫌そうに言わなくても・・・

「でも、私も一緒・・・」
 俺の手を握っていた花桜梨さんの手が、スカートの中へ俺の手を導く。
 ほんとだ。ぬるぬる、してる・・・

 美幸ちゃんがアソコをいじる、くちゅっ、という音が聞こえる。


「さあて、後始末しましょっか。」
 舞佳さんがトランクスを下ろした。
 ティッシュでペニスに付いた精液をふき取られる。

 ふわふわした感触・・・また、感じてしまう・・・うう・・・

「少年、感じてるわね~?若いんだから、まだまだイケるっしょ~。」
 ふきふきふき・・・
 また、固くなっていく・・・

「あ、そうそう、いい事教えてあげようか?」
 華澄先生が、俺の首筋に舌を這わせながら言った。
「光ちゃんの事なんだけど・・・」

 俺を含めて、全員の動きが一瞬、止まった。
 先生の話は続く。
「今日の予選、最初は辞退してたのよ。三年生だから、もう部活は引退しないと、って。でも、光ちゃんは陸上の才能があるんだし、そんなのもったいないわよね。」



 そのころ、競技場。
「佐吉(仮名)くん、遅いなあ~。・・・どうしたんだろ?」
「本当、何やってるのかしら。」

「琴子たちと一緒に出たんだよね?」
「ええ。一緒の電車に乗ったのは確かよ。
でも、その後、どこに行ったのやら・・・」
「あっ、もうこんな時間。じゃあ、私、行ってくる。」
「本当にあの馬鹿は・・・」

「あっ、琴子・・・私、佐吉(仮名)くんがここにいなくても、絶対頑張る。だって・・・」
「だって・・・?」
「あっ・・・な、何でもない。じゃあね。」



「・・・それで、私達関係者で光ちゃんを説得したの。今日良い記録を出したら、一晩あなたを自由にする、それが、最終的に合意した条件。」
 華澄先生の手が、また俺の下半身へ伸びていく。

「佐吉(仮名)くん、あなた、光ちゃんに身体を買われたのよ。」
 先生の妖しい言葉と指使いで、またペニスが固くなっていく・・・
 うう・・・

「本当は、夜まできれいな身体でいてもらいたかったんだけど・・・ちゃんと電車に乗らなかった罰よ。」
「そ、それは・・・先生・・・」
 ペニスをしごく指の圧力が弱まり、優しい愛撫に変わる。
 頭の中に、暖かい感覚を感じる。
 でも、俺の中の、無脊椎動物のような俺は、減少した刺激に対してさらなる刺激を求める。うう・・・


「まあ、あれも運命、これも運命。この際だから、少年の純潔を、もっともっと汚しておかないとねえ。」
 舞佳さんの指が、また下半身へ伸びてきた。
 内腿や袋をさわさわと撫でられる。
 優しい手つきなのに、それがかえって嫐られている事を意識させていく。
 身体も心も、弄ばれているのか・・・

 花桜梨さんは俺の左手を自分の秘処に当てがっている。
 規則的に、自分の手を動かし、その下にある俺の手を秘処に押しつける。
 昆虫の産卵の様に、規則的で感情がない動きだ。
・・・でも、濡れているのが解る。
「・・・うん、もっと、汚れないと・・・」
 花桜梨さんの眼は、どこか虚ろな感じがするが、
 俺の顔はその視線にしっかりと捉えられている・・・

 花桜梨さんの指が、その下にある俺の手に絡みついてきた。
 何かを要求している・・・「何か」が何であるかは、即座に解った。
 指を動かそうとした、その瞬間・・・

「八重さんのが触れるんだから、先生のだって大丈夫よね。」
 いつの間にか空いていた俺の右手が、華澄先生に捕らえられた。
 手は、華澄先生のスカートの中へ運ばれる。
「・・・・・・」
 虚ろな花桜梨さんの視線に、「要求」の色が混じる。

 華澄先生のも、熱く濡れている・・・
 両手の指を、そっと動かしてみた。

 花桜梨さんの身体がぴくん、と反応した。
 二人とも、蜜が湧き出ている・・・
 そして・・・

 俺の下半身へまた手が伸びる。
 もう、手の正確な数は解らない。三本?四本?
 ペニスへの愛撫は、容赦のないしごきに変わってきた。
 美幸ちゃんは、相変わらず俺の正面でオナニーを続けている。

 こ、このままじゃ俺、また指で・・・

・・・この雰囲気からいって、どう考えてもこのまま俺だけがイッて「終わる」とは思えない。
 やっぱり、みんなタダでは帰してくれなさそうだ・・・
 この後の展開を少し想像してみる。

・・・・・・

 一層絶頂に近づいてしまった。失敗だった・・・
 オナニーしてる奴の前にエロ本を置くような物だ。
 そんな冷静な自分すら、また快楽に飲み込まれていく。

 みんな、そんなに指を動かしちゃ・・・
「み、み・・・」
 また手で口を塞がれる。

 またその手の指が口の中に入れられる。
 誰の手かももはや解らないが、指が蜜で濡れている事は解った。

 うう・・・ま、また腰が勝手に・・・
(一日のうちの)数に限りある、俺の回数のうちの一回が、また・・・また・・・




 競技場。

 光は、スタートラインに立っていた。

「・・・(佐吉(仮名)くん、きっとどこかで応援してくれてるよね。・・・学校のためなんかじゃない。もちろん、県のためでもない。)」

「位置について!」

「(・・・私のため・・・でもない。佐吉(仮名)くん・・・)」

「用意!」

「(きみのために、私、ぜったい頑張るから!)」


あう~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!


ぱあーん!!・・・
・・・・・・


<・・・おしまい・・・>

(亭主口出し)


平山もる塔さんから、ときメモ2のハーレム作品を頂きました。
こんな目にあってみたいぞ!(笑)
しかし体力が・・・はうっ!
くそ~満員電車でのシチュエーション、私も考えていたんですよ、先越されました~

さあて皆さん、ご感想は、寄合所か平山もる塔さんへどうぞ。