義父の死1 ~機動戦士ガンダムZZ~


「よちよち、ミルクが欲ちいんでちゅね。」
 義母さんが優しく赤ん坊に話し掛けている。
・・・どうして、赤ん坊としゃべると、幼児言葉になるんだろ?・・・
 どうやら赤ん坊はお腹を空かしているようで、大きな声で泣き出した。
 義母さんは俺に背を向け、服のボタンを緩め出した。
 俺も見るのは悪いと思って、キッチンで粉末ミルクを温め出した。最近のは説明書通りにやれば、俺でもできる。
 後ろで密やかな衣擦れの音がした。
・・・義母さんが、赤ちゃんに乳を含ませてんだ・・・
 なぜか、赤ん坊に軽い嫉妬を感じながら、俺はミルクを温めている。
宇宙世紀になっても、赤ん坊は乳房を含みたがるのだ、俺も生まれた頃はそうだったのかな、と考えてみるが、死に別れた(きっと、そうだ、判んないけど)生母の顔もあんまりよく憶えていない。
出来上がったミルクを、顔をそむけたまま義母に渡してやる。義母さんの白くはだけた肌がまぶしくて、見れなかった。
「ありがとう。」
 義母さんが赤ん坊に哺乳瓶を与えている。俺はまた後ろへ回って、だらしなくソファに寝そべった。
・・・義母さん、やっと元気になったな・・・
 俺は、ついこの間まで涙する義母さんしか見ていなかった。
宇宙へ上がった義兄さんが戦死した時のことだ。そのショックで、赤ん坊を出産したばかりの体調を崩しがちだった義母さんは、しばらく寝込んでしまった。
食事も受け付けず、俺と義妹がなんとか励まして、スープだけでも飲ませるようにした。
・・・義兄さんが戦死?・・・
 義兄さんは戦死じゃない、誰も命じた訳でなく勝手にMSに乗り、死んだのだ。正に犬死だ、と俺は思っていた。
あのアムロ兄ちゃんが、1年戦争の英雄、アムロ・レイがシャイアン基地に幽閉されていて、俺達一家は義父が連邦軍に睨まれているせいで、北米から脱出するためにアムロ兄ちゃんの所へ行った。長い幽閉生活で腑抜けになっていたアムロ兄ちゃんは、かつての面影はちっともなかったけど、義母さんや義兄さん・・・カツ義兄さんの説得でエウーゴに加わった。それはいい。だけど、カツ義兄さんまでMSに乗ることは、なかったはずだ。
・・・そして、カツ義兄さんは、ティターンズの女性パイロットに心を奪われて死んじまったんだ・・・
 犬死だ、犬死・・・無駄な死だ。
 その証拠に、戦争はまだ続いている。この間なんか、ネオジオンの連中が地球に降りて来て、連邦議会を占拠したっていうじゃないか!ニュースだって、ネオジオンがコロニーをまた落とすんじゃないかって、大騒ぎしてる。
もっともこの極東の小さな島国に落ちるかどうか、疑問だけど。
退屈なのでテレビを付けてみる。ちょうどニュースをやっていた。
 ここ数日というもの、ダブリンの騒ぎがやかましかった。1週間前くらいから、突如として音信不通になったのだ。気の早い連中は、ダブリンにコロニーが落ちたなんてもう噂していた。
「レツ・・・もう少し、音量下げて。赤ちゃん、もう寝ちゃったみたいなの。」
 フラウ義母さんが言った。俺は音を小さくした。
 途端に玄関のベルが鳴った。
・・・やれやれ・・・
 義妹のお帰りだ。俺はカギを外して、キッカを迎えた。
「ただいま!」
 元気そうな義妹の声に、俺は赤ん坊が目覚めないかと冷や冷やした。
「しーっ!」
「あら、寝ちゃったの、せっかくお客さんなのに・・・」
 キッカの後ろにアムロ兄ちゃんがいた。久々の再会だった。
「よお、レツ!元気かい?大きくなったなあ。」
「あ・・・こんちは。あれ、もう1人・・・?」
 アムロ兄ちゃんの後ろから金髪の女性が顔を出した。きれいだけど、何だか勝ち気そうな女の人だ。
「私、ベルトーチカ、ベルトーチカ・イルマ。あなたがレツ・コバヤシ君ね。よろしく。」
 せわしく言うと、キッカの後ろからアムロ兄ちゃんをかわすようにして、玄関に入ってきた。この人、苦手だなと思ったりした。セイラさんも冷たい感じだったけど、意地悪ではなかった。セイラさんを小さく悪くしたような印象を受けた。
「え~、アムロ?アムロなの!?」
 義母さんがやってきた。そしてベルトーチカに気づくと、慌てて
「あ、フラウ・コバヤシです。」
 なんて自己紹介してた。そんな義母さんをベルトーチカはきらきら光る目で見ていた。
 俺は、アムロ兄ちゃんが大事そうに抱えている、小さな白い箱がやけに気になっていた。

「そう・・・カツの時は、宇宙にいなかったの。」
 義母さんが紅茶をみんなに配りながら言った。アムロ兄ちゃんは頷いた。
「済まなかったと思ってる・・・俺が連れ出したばっかりに。」
「もういいのよ。しょうがなかったのよ、アムロ・・・で、こちらのベルトーチカさんとはどうなってるの?結婚するんでしょ?」
「・・・フラウさんこそ、昔アムロのこと好きだったんでしょ?」
 一瞬空気が凍りついた気がした。俺はキッカと顔を見合わせた。
・・・この人、何てことを言うのだろう?まるで爆弾みたいな人だ・・・
「よせよ、ベル!」
 アムロ兄ちゃんが肘でベルトーチカを突っついた。
「だってそうなんでしょ?1年戦争の時、フラウさんが・・・」
「やめろったら・・・」
「いいのよ、アムロ・・・そうよ、ベルトーチカさん、私、昔サイド7にいた時から、アムロのことが好きだったわ。でも今は主人が、1番好き。私達を大事にしてくれるから。」
 この時の義母さん、輝いて見えた。立派だった。
 だけど、俺はベルトーチカが小悪魔のように微笑むのを見ていた。
「で、その御大事にしてくれる御主人なんですけど・・・」
「もうやめないか、ベル!俺が言うよ。」
「だってアムロ、言いにくそうじゃないの、代りに言ってあげるわ!!」
「俺が言うためにここへ来たんだ!・・・いいか、フラウ、心を落ち着かせて聞くんだ。レツもキッカも。」
 何かやな予感がした。とんでもなく悪い予感がしていた。義母さんがもう顔を真っ青にしていた。
「ダブリンにコロニーが落ちたのは聞いてるな?ネオジオンの仕業だ。ハヤトはアウドムラで難民の救助をしていた。そこで・・・戦死した。」
「うそ・・・うそでしょ、アムロ・・・ねえ、うそって言ってよ、あの人が・・・あの人が・・・」
 アムロ兄ちゃんは力なく首を横に振った。
「俺はその戦いにいなかった・・・ブライトのアーガマがいたけど・・・ハヤトを助けられなかったんだ。俺さえそこにいたら・・・悔しいよ、あの1年戦争だって、グリプス戦役だって生き抜いた、あのハヤトが・・・」
 膝の上に乗せたままの小さな白い箱をアムロ兄ちゃんはテーブルに載せた。
「遺体は見つからなかった・・・海の上だったんだ・・・これはハヤトの遺品。アウドムラにあった物だ。」
 義母さんが箱を抱いて、頬擦りしていた。やがて小さな声が洩れ、大きな嗚咽が聞こえてきた。
「ああ、ううううう、うそ・・・うそでしょう、アムロ!」
 箱がテーブルの上に落ちて、義母さんは正面のアムロ兄ちゃんに取りすがった。
「うそって言ってよ、アムロ!ひどいわ、ひどいわ!!」
 がしゃんとティーカップが倒れて、中から赤い紅茶がこぼれた。アムロ兄ちゃんの胸で義母さんは泣いていた。
「・・・ダブリンじゃ何千人も死んだそうよ、アムロだって忙しい中、わざわざ伝えに来たんだから・・・」
 ベルトーチカの何もかも知り尽くしたような声がすると、俺は
「出て行け!」
 思わず立ち上がって絶叫していた。
「あんたも出て行け!アムロも出て行け!」
「レツ・・・」
 アムロ兄ちゃんはひどく悲しそうな顔をしていたけど、1度火のついた俺の怒りはもう止められそうもなかった。
「大体、あんたに関わるとロクなことがないんだ!サイド7だって、そうじゃないか!あんたの親父があそこでガンダムなんか開発してたから、ジオンに襲われたんだ!義母さんも俺もキッカだって、家族が皆殺しの目にあったんだ!!・・・カツ義兄さんの時もそう、あんたを頼ったからいけなかったんだ。カツ義兄さんもあんたと一緒に行かなかったら、今頃ここにいたんだよ!・・・義兄さんを返せよ、義父さんを返せよ!全部、あんたのせいなんだよ!!」
 俺はアムロ兄ちゃんの胸に拳を振り上げて叩きつけた。何度も何度も叩きつけた。それを見ていたキッカまで、泣きながらアムロ兄ちゃんの胸を叩き始めた。
 義母さんは絨毯に顔をつけて泣いていた。
 アムロ兄ちゃんは俺達に叩かれながら、じっとしていた。それを見たベルトーチカは爪を噛んでいた。
 声に驚いて目覚めてしまった赤ん坊が、火のついたように泣き始めていた。

 義父さんが小さな箱になっていた。
 形ばかりの葬送だった。
 今でも戦っているブライト艦長の代りに、ニューホンコンにいるミライさんから弔電と花が届いた。欧州で商売に勤しむセイラさんとジョブ・ジョンさんからも、カツ義兄さんと俺とキッカのために用意していたという、決して少なくない奨学金の通知まで来た。
 式場に来てくれたのは、フリーのジャ-ナリストのカイさんと近くで食堂を経営するタムラさんの2人だけだった。
 ちなみに・・・アムロ兄ちゃんは来たがっていたが、お断りすることにした。
「レツよ、お前等4人になっちまったな。」
 お葬式の手伝いをしてくれたカイさんが言った。もうほとんど客はいない。
「俺もよ、ケネディ空港で、ハヤトに会っておけばよかったな。あれが会う最後のチャンスだったのかもなあ。あん時はシャアがいて、いやだったんだよ、カラバに味方するのが。」
 椅子を壁にくっつけ、お行儀悪く鉛筆を鼻にはさみながらカイさんが続ける。
「しかし、なんでアムロが来ないんだ?あいつ今、来てるんだろ?」
 俺はそれには答えず、
「カイさんは結婚しないんですか?」
 と聞いた。カイさんが椅子からこけそうになった。
「結婚?まあな、俺にはトラウマがあるからな~」
「トラウマ?」
 耳慣れない言葉だった。
「そう、精神ショックのこと。昔ベルファストで大失恋したんだよ。ま、お前は憶えてねえだろうけど。」
 ホワイトベースがベルファストに立ち寄ったことなど記憶にない。
「1年半前にも、ジャブローでエウーゴのべっぴんさんに会ったんだけど、その娘も死んじまったらしい。あ~あ、どこかに美人でもいねえかな?・・・ああ、わりいわりい、ハヤトの葬式で、くっちゃべるようなことじゃなかったな。」
 俺は笑った。カイさんのお喋りは、暗く沈みがちな俺を明るくしてくれそうな気がした。
「いいんですよ、聞いてたら楽しくなってきますから、カイさんの話しは。」
「・・・だから、嫁の来てもねえんだよ。レツ、お前は誰か好きな娘いるのか?」
 そう言われて考えてみる。俺の好きな人。あるイメージが浮かぶが、それは・・・
「おっ、レツ!ませやがったな、このガキは!この間まで小便ちびってたくせに!!」
「あ、カイさん、痛いですって!」
 カイさんが頬っぺたをつねってきたので、俺は抵抗した。ドタバタやってると、
「何騒いでるの、義母さんの様子見てきてよ!」
 背中に赤ん坊を背負ったキッカに叱られてしまった。

 寝室に義母さんがいた。電気もつけずにベッドに座ったままだった。
「義母さん?」
 俺が電気をつけようとすると、
「ね?カツはどこ?!」
 か細い声がした。まるで幽霊のような声だった。
「な、何言ってるの、義兄さんはとっくに・・・」
 言い掛けて俺は口をつぐんだ。義母さんの声が、とても尋常じゃなかったからだ。
「義母さん?」
 ゆっくりと義母さんがこっちを振り向いた。生気のない顔、血色のない顔、虚ろな瞳・・・
「カツはどこ?・・・カツに言わなきゃ・・・義父さんが、ハヤト義父さんが亡くなったって・・・カツを呼んで?1人にしたら、可哀想よ。」
「義母さん、フラウ義母さん、しっかりしろよ!!」
 俺は義母さんの身体を揺すった。義母さんの身体はかなり冷たかったけど、柔らかだった。ほのかにいい匂いがしていた。
「死んじまったんだよ、カツ義兄さんはさ、もういないんだよ!義母さん!!」
 義母さんが顔を上げて、壁を見つめている。俺はその方向を見た。
 1枚の写真が写っている。北米を出発する時の俺達コバヤシ一家のスナップだ。ハヤト義父さんと俺達3人の兄妹、お腹の膨らんだ、でも幸せそうな義母さん、みんなが笑ってる。
「カツ・・・死んだの?カツもハヤトも死んじゃったの?・・・」
 義母さんの目から涙が流れて、ベッドに落ちた。
 俺は義母さんを抱きしめて
「義母さん、義母さん!!」
 と駄々をこねる子供のように叫んでいた。俺の声を聞きつけて、カイさんとキッカがやってきた。

 カイさんが義母さんを病院に運んでくれた。医者によると精神的なショックが強過ぎるということで、1、2週間の入院をすることになってしまった。
 俺はキッカと2人で、赤ん坊の面倒を見なくてはならなかった。2人とも義母さんが退院するまで、学校を休むことにした。
「ふう・・・やっと寝たよ、赤ちゃん。」
 ベビーベッドで寝かしつける担当のキッカが背伸びしながら言った。俺は雑誌から目を離して、キッカの背中を見た。
・・・柔らかそうな、背中。どんどん女らしくなっていく妹のキッカ・・・最近、胸が大きくなってきてんだよな・・・
 俺は思わず、キッカに言っていた。
「なあ・・・キッカ?」
「あふ~っ、眠い・・・ん?な~に?」
「しようか?」
「えっ?・・・ん~いいよ、久々だし。」
 キッカが嬉しそうに服を脱ぎ出した。白い下着姿になると、俺の左隣に腰掛けた。
「へへ・・・したかったんだ~、ほら、義兄さんも脱いでよ~」
 真っ白なキッカの裸体を見てたら、生唾が湧いてきた。俺もパンツ一丁になってやる。俺は左手を、キッカは右手を、それぞれ股間に伸ばすのだ。俺達は、お互いに大きく股を開いて、触りっこをするのだ。
 太腿に触れた瞬間、ぴくっとキッカの身体が震えた。
「きゃ、きゃうっ!」
 パンツのポコッと丸みを帯びた部分を指先でさすると、じわっと何かが湿ってきている。亀裂の感触をかすかに感じながら、上下に動かしていった。
 逆にキッカのしなやかな指が、俺をゆるやかに握っている。握りしめられた力とパンツの中で痛いほど大きくなって苦しくなった俺は、もっと刺激を要求するために腰を動かした。俺の要求に答えるべく、目をつぶっていたキッカはパンツの中から俺を取り出した。自由になった俺に手を添えて、キッカが激しく擦り始めた。
「ああん・・・義兄さんの・・・熱い・・・大きい・・・」
 うなされたような口調でキッカが言う。
「キッカのあそこも・・・湿って熱いよ。」
 俺はキッカの股間を覗き込んだ。じわりと白いパンツの中心に丸い点が出来ている。その上を更にさすると、キッカが身悶えをする。丸い点が徐々に透明になる。透けて肌色、やや赤みを帯びた器官がにじんで見えていた。
「パンツ、脱げよ・・・」
「うん・・・」
 キッカがゆっくりとパンツを脱いだ。あらためて指で陰毛を掻き分け、探ってやる。
「んっ・・・う、う、う、あう!」
 足を閉じようとするキッカの股に力を入れて、開いたままにさせておく。気持ちいいのか、キッカの目がとろんとして、俺への愛撫が忘れがちになっている。キッカの手を持って再度俺を持たせて、愛撫を催促してやった。
「ああっ・・・き、気持ちいい・・・」
 ぬるりと指が中に入った。あんまり指を奥に入れるとキッカは困るだろうし、痛がるので入口辺りを動かしてみる。1本線の単純な造りで、本で見た大人の女とまったく違ってる。
「あはっ、そこ、気持ちいい・・・あ、あ、キッカ、おかしくなっちゃう!!」
 俺を握るキッカの手が激しく動く。先から出てくる液体が白く濁っていた。柔らかな指と手のひらでネチョネチョし、とっても気持ちいい。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ああ、キッカ~!」
 俺は横を向いて、キッカのブラジャーに顔を埋めた。甘酸っぱい匂いを嗅ぎながら、俺は興奮していた。
「レツ義兄さん、レツ義兄さん、あ、あ、あ、あうん、きゃんっ!!」
 左手で自分の胸を揉んでいる。顔がとろんとしている。よだれが少々、口から出てしまって、キッカの姿が最高にいやらしい。
「もう、だめえ~!!」
 キッカがのけぞった。びくんびくん震えるキッカの姿を見ていたら、俺も出てしまいそうだ。
「キッカ、俺も出ちゃいそう・・・ああっ!」
 乱暴にスナップをきかせた義妹に、しごかれている。俺は目をつぶってその時を待った。
 脳裏にキッカの姿が写り、やがてアムロ兄ちゃんの恋人らしいベルトーチカの姿に変わった。
・・・あれ、俺、何であんないやな女の姿を、思い出してるんだろう?・・・
 簡単なことだ、それは彼女が美人だったからだ。
 だがその姿がすぐに変わった。
 赤味がかった短い髪。そばかすが子供っぽいって悩んでいるその顔は、とっても可愛らしい。
・・・お義母さん・・・
 俺はお義母さんを頭に描いていた。ハヤト義父さんと、ベッドでプロレスしていたフラウ義母さん。痛い痛いとは言わずに、いい、いい、て叫んでいた義母さんのあのやらしい顔と声。俺達3人が見ていたとは知らずに、何度も、いい、いいわって悦んでいた義母さん。
 あれが義父さんじゃなくって、もし俺だったら。
 足を高く上げて、恍惚の顔の義母さん。上に乗ってるのは、義父さんじゃなくって、この俺。義母さんと見つめ合って、気持ちよくしてやるんだ。
・・・義母さん、気持ちいいっ?ここがいいの?!・・・
・・・ああ、レツ、義母さん、いいの、そこがいいの、あああん、レツ、もっと義母さんにしてえっ!!・・・
・・・うん、義母さん、義母さんをよくしてあげたいんだ、気持ちよくなって欲しいんだ・・・
・・・レツ!レツ!ああ、いいっ!・・・こ、今度はレツの赤ちゃん、産んであげるから、いかせてよ!・・・
  俺は今、義母を頭の中で犯しながら、義妹に手でしてもらっているのだ。
「あ・・・出る、俺、出る!」
「いいよ、いっぱい出して、いっぱい出してよう!!」
 キッカが真剣な顔で言い、両手で強く俺をこすった。下腹部がきゅんと痛くなり、俺はキッカの腹めがけて思い切り放っていた。
 どぴゅ、どぴゅぴゅ、どぴゅっ、
「ああ、熱い!」
 垂直に持ち上がった俺からの射精が、キッカの顔に直撃した。呻き声を上げながらもキッカが手を休めないので、俺はどんどん出してしまう。
 どぴゅ、どぴゅ、どっぴゅ、
 また出た。信じられないくらい出た。キッカが袋と胴体を揉んでいるせいだ。再び精液がキッカの身体を汚していく。
「す、すごい・・・量・・・」
 放心状態になりながら、キッカが呟いた。俺はようやく出し終えて、キッカの身体を見る。
 頭の先から、足まで全部精液だらけだ。頬についた精液を舐めるキッカを見つめてしまう。
「き、気持ちよかった?レツ義兄さん?」
「ん・・・ああ・・・」
「へへ・・・よかった・・・私も気持ちよかったよ・・・でも、変な味だね、この白いの・・・あ~あ、身体中べとべとだぁ、早くお風呂入りたいよう。」
「い、一緒に入るか?」
 俺は再び欲望を感じていた。 
「うん!」
 キッカが嬉しそうに返事した。

 赤ん坊の寝ているベビーベッドを風呂場のすぐ外に置いて、俺達は入浴している。
 座って泡まみれになりながら、俺はキッカの背中をごしごし洗う。
「♪フ~ン、フン、フ~ン♪」
 何だか判らない曲を鼻歌で歌いながら、キッカはとてもご機嫌だ。長い髪の毛をシャンプーで泡だらけにしている。
 俺は背中を洗い終わると、後ろからキッカの胸とあそこに手を伸ばした。
「は、はぁん・・・あん・・・」
 鼻歌が途切れて、今度は切ない声が洩れてきた。左手の中にすっぽりと収まったコリコリした乳首を撫で、右手で亀裂の辺りを探る。
 石鹸とは異なる、べとついた感触があった。勃起した俺をキッカの背中に押しつけ、柔らかい肌を楽しんでみた。
「んくっ・・・義兄さん、また固くなってるよ・・・あぁん、あん、あっ・・・」
 髪を洗う手を止め、おとなしくなったキッカが時折、ぴくんぴくんと身体を震わせるのが面白くて、俺は更に亀裂の中に指を潜らせた。
「くうっ、はん、あん、ああっ・・・あ、あ、あっ!」
 いやいやをするようにキッカが俺の右手をひっしと掴む。今度は乳首を攻撃する指を離して、手のひらで胸の突起を中心に円を描きながら、その反応を楽しんだ。
「やだ、やあ・・・あ、あ、あ、ああっ・・・義兄さんの大きいよう・・・」
 キッカは悶えながら、俺を握り締めた。シャンプーで泡まみれになった指でしごかれると、さっきと違う感覚で気持ちいい。キッカの形のいい尻に先っぽを当てながら、液体であふれる亀裂の中の指を掻き回した。
「キッカ?」
「ああ、あ、ああ、うう・・・な、何?」
「キッカのあそこ、ぐちゅぐちゅいってる・・・」
「やだ、恥ずかしい・・・言わないで・・・あ、ああん、はぁんっ!はぁ、はぁ、はぁ・・・」
 息ももう絶え絶えだ。少しだけ入りこんでいる指をちょっと乱暴に動かした。
 くちゅくちゅ、キッカのあそこが音を立てている。
「あ、そ、そんな、そんなにしたら・・・あ、あ、あ、ああっ、身体が、やだ、やだっ・・・あ!!」
 指が第2間接まで入りそうだ。キッカが痛そうな素振りを見せたので、慌てて第1間接だけにして、周りを愛撫してやった。再び、吐息が高まっていく。
「やぁ・・・やあ、やだ、あ、あ、ヘンになるうっ、おかしくなるっ、あ、あ、ああっ、あ、もう~!!」
 キッカの身体が伸び切って、俺に全体重を預けてきた。やっとの思いで支え、肩口にキスをしながら、俺は指を引き抜いた。じっと指を見る。キッカの体液で汚れた指が、もうふやけていた。中指と親指を離すと、ねばっと糸を引いた。
・・・義母さんも、こんなになるのかな?・・・
 何度も指をすり合わせて、キッカの粘液の引き具合を確かめながら俺は考えていた。

 

(了)

亭主後述……

う……久々に中長編の予感。
ごめんなさい、S★D★A★さんが、ベルをガンダム3大○女の1人とお呼びになったので、思い切り、悪い女にしてしまった~(笑)
でも、実際平気で言いそうでしょ?
これが原因で、アムロはベルと別れ、服装センスが悪いと評判のチェーンにいってしまった、のです。(爆)
しかし、コバヤシ一家は悲劇の家族ですねえ、フラウはひょっとして、星の巡り合わせが悪かったのかも。(涙)
さて、後半のレツ君は……お楽しみにして下さいませ。
しかし……これをZZと枠付けしていいのか?