「浩之、いい?」
「え・・・今日もかよ。」
まるで待ち伏せされていたようである。
俺は、仕方なく綾香の後に尾いてヤクドナルドの中に入っていった。
当然のように今日も綾香のおごりであった。ベーコンレタスバーガーをムシャムシャと食べ、コーラを呷るように飲み干していく。
ガツガツ、ムシャムシャ、一気に流し込むと、
「何だよ、俺の顔に何かついてんのか?」
さっきからずっと、綾香が俺をにこにこ笑いながら見ていた。
「ううん、おいしそうに食べるなあって、思って見てるの。」
「そりゃ、うめえからよ。」
食べた食べた、満腹だ。お腹一杯だ。
腹をさすってから、ふと綾香を見た。彼女は、相変わらず猫のように光る目で俺を見ていた。
その顔には笑みすら浮かんでいた。
何か背中にうすら寒いものが走るのを感じつつ、
「どうして笑うんだよ?」
と聞くと、
「だって、今日もいいのが採れそうなんだもん。」
「いいのが採れる、って、マジか、お前!」
絶句する俺の前で、綾香はまた笑った。
「大体、何回絞れば気が済むんだよ!」
最初のヤクドナルドの女子トイレでの冒険以来、俺は何回絞り取られただろうか。
「だって、姉さんが実験に失敗したり、足らないって言うんだもん。」
「うう・・・」
「それにあんただって、喜んでるじゃない、実は。」
図星だ。
それに密かに綾香のテクが上手くなってきているのが、嬉しかったりもするのも事実だった。
「さあ、そろそろいくわよ。」
俺はドナドナの売られていく子牛よろしく、女子トイレに連れ込まれることになった。
いつもながら、綾香はテキパキと俺を脱がせていく。あっと言う間に、ズボンからペニスが引きずり出されていた。
「あら、まだ元気じゃないわね?」
しおれたペニスをぴんと指で弾いて、綾香が言う。
「そりゃ、ほとんど毎日、お前に吸い取られてたらな。」
「あら、失礼するわね・・・んもう、いいから早く大きくなってよ、ん、んむ・・・」
ぱくりと口で咥えられてしまった。
しゃがみながら綾香は、奥までいきなり咥えて、もう首を振っていた。
「う、うめえ!!」
俺は思わず声に出して呟いていた。
ぐる~り、ぐる~り、円を描いたかと思うと、首が上下して強烈な吸い込み。
すぼめられた唇が、ペニスに刺激を与えてくれる。
そして何より、さらさらの長い黒髪から漂ってくる綾香の匂いと、一生懸命な顔。
・・・うわ、だめだ、俺こういう顔に弱いんだよっ!・・・
襲ってくる快感に負けて、いつしか俺は壁に寄りかかって、膝を軽く曲げていた。
だんだん、前のめりになる。吸い込む綾香の唇がチャプチャプ音を立てて、気持ちいいからなのだ。
可愛いピンク色の舌が出てきて、先端を舐め回す。いっぱい溜まっていた唾液が、ペニスを鈍く輝かせていた。
次に舌は亀頭の割れ目に宛がわれ、中身を穿るように動く。
ぴく、ぴく、鋭い快感に身を震わせてしまう。
「あ、あ!!」
俺は綾香の頭に手をやって、その動きを封じようとした。
「な、何?どうしたの?」
「い、いや、もう気持ちよすぎて、出ちゃいそうだったんだ。」
「いいのに、早く出してよ。」
「え?」
「いいから、濃いの、いっぱい出してね。」
そう言って綾香はまた咥えた。
その顔の何といやらしいことか。
・・・清純そうな格闘家の美少女が、俺のペニスを・・・反りかえった、醜悪に膨れ上がったペニスを・・・
「うう・・・」
・・・ちゅぱ、ちゅぱ・・・卑猥な音を立てて、可憐な唇で・・・ペニスを締め上げて・・・
「ん、ん、ん、いっぱい、出してね、浩之、ん、んっ、んんっ。」
1回俺を見上げて、悩ましいお願いをしてから、また口でしゃぶることに専念する。
愛しい、と思った。綾香のことが好きだ、と思った。
だから要求通りに、口の中へ出してやろうと思った。
「綾香、出すぞ、いい?」
「ん、んっ、ん、は、早くぅ!」
ペニスにイカズチが走り抜け、俺は放った。
綾香の首の動きと吸い込みが激しくなり、快感は増幅されていった。
貪欲にも、俺はもっと気持ちよくなりたいがため、綾香の頭を持って腰を振っていた。
「ん!ん!!ぐ!!」
2射目、3射目が出てきて、口蓋を打たれた綾香が低く叫ぶ。
しかし俺は離さない。もっと気持ちよくなりたいために、ペニスを押し込んでやった。
「うう、うう!!」
吠えた。
目の前を火花が散っていた。ペニスに絡みつく舌が、その原因であった。
だがすべてを出し終えても、ペニスは小さくならなかった。コーラの紙コップに綾香が吐き捨てて、その後をきれいに舐め取ってもくれても(そんなことをするようになったのだ!)、小さくならなかった。
「出し過ぎよ。」
「いや、気持ちよくって。」
俺は頭をポリポリと掻いた。
「あら、まだこんな元気なの?」
「う!」
指で先っちょが弾かれたのである。
「頼もしいな。」
言うなり、綾香はチュッとキスをしてきた。
何か固い棒がペニスの中にあるようで、俺は一向に萎えなかった。
「な、なあ、綾香・・・」
コーラの紙コップをからから振っていた綾香が俺を見る。
「ん?」
「あの、その・・・」
「私、煮え切らない男の人、嫌いよ。」
「・・・」
咽喉まで出てきた言葉を飲み込んでしまった。
いや、何てことはない、ただ、この場でお前を抱きたい、それだけだ。それだけを言いたいのに、出てこない。
「んじゃ、姉さんが待ってるから、私行くね。よっこらしょっと。」
綾香が立ち上がる。スカートの乱れを直して、そのまま出て行こうとする。
「あ、ま、待って!」
自分でも判らぬうちに綾香を呼び止めていた。
「もう何よ、早く言ってよ。」
「う、う、う。」
やっぱりうまく言えなかった。
「あ、判った、したいんでしょ?」
「う、うん。」
思わず返事をしていた。
ああ、俺は節操のないダメダメ男だ、これじゃあ。
「やっぱりね。」
はは~んと、さも当然のように綾香はうなづいた。
「まだこんなに大きいもんね、ここ。」
俺は、何だか急に自分の欲望が恥ずかしくなった。
確かにここ数日、綾香に口でしてもらっている。
気持ちいい。たっぷり出してもらっている。それは否定しない。
けど。けど。けど。
やっぱり、綾香のことも、愛してあげたい。
そう。そうだ。綾香を気持ちよくさせてあげたい。2人でよくなりたい。
「あ、綾香!」
俺の言わんとするところを気づいたのだろうか、綾香はいきなり、スカートをまくってみせた。
「いいよ。」
「え?」
「ここでしても、いい、って言ったの。」
「う、うそ?!」
素っ頓狂な声で返事をしてしまった。
「うそでこんなこと、言えないわよ。」
言うなり、綾香はお尻を、可愛くてまあるいお尻を突き出してみせた。
そしてお尻を振り振り、
「ほらほらぁ、おいしそうでしょ~」
当たり前だ、白くて丸くて、果物に例えて言うなら、食べごろの水蜜桃だ。
藤田浩之、突撃します、俺は心でそう叫んで、尻にむしゃぶりついた。
「あんっ・・・」
鼻に抜けたような声が聞こえた。俺の顔が尻の谷間に埋もれたからである。
パンツの横から舌先を這わすと、そこはすでに汗とは違うもので湿っていた。
「お前・・・ここ・・・」
「や、やだぁ・・・濡れてる?」
「うん、濡れてる。」
「あん、ああんっ!」
舌に甘苦い綾香の愛液が触れた。叩くように亀裂の中へグリグリ。
そうするとまた分泌が激しくなり、同時に綾香の匂いがきつくなっていった。
「やぁん・・・恥ずかしい・・・ん、んっ、ああん・・・」
派手な音を出して、俺は亀裂を吸った。唾液と愛液が混ざって、もう何が何だか俺にも判らない。
細い腰を持ち上げるようにして、啜ってやる。悶える綾香の声がだんだん高く、か細く、そして切なくなっていった。
「あ、あ、ああ!」
口を離して花芯を押し開いて、見つめてみた。
ピンク色の可愛い場所。中は真っ赤、どちらかと言えば毒々しい。
今は体液によって、鈍く、だが美しく輝いていた。
急にそこが愛しくなって、また吸いたくなった。
「あっ、ああっ、ああ!!」
耳障りな音がした。綾香がトイレの内側の壁に爪を立てていたのだ。
綾香が欲しい、俺は心の底から思った。
中に入りたいのだ。1つになりたいのだ。
立ち上がった俺は、綾香の尻を突き出させた。
「い、いくよ。」
「う、うん・・・」
ペニスをしごいて、パンツの横から花芯に当てる。
「浩之・・・」
濡れた切ない眼差しを向けて、綾香が言った。
「うん?」
「や、優しくして、ね?」
心の中に愛情が改めて湧き起こる。
うなづく代わりに、ペニスをゆっくりと侵入させていく。
ズブズブ、粘膜の音とともに、低い体勢の綾香が身体を反らした。頭が持ち上がった瞬間、
「あ、ああっ、す、す、すごいっ!!」
一気に奥深く侵入し、そのまま突いた。
「ああん、あんっ!!」
身体を密着させて、綾香の柔らかさを感じてから、戻って突く。この繰り返し。
さっき1回出しているから、俺は全然平気だった。反対に綾香は口で舐めることで感じていたらしく、動きに合わせて、悶えていた。
「ひ、浩之、すごい、すごいっ、ああ、そこ、気持ちいい!」
抱きかかえるようにして、手を突起に伸ばしてやった。
固く大きくなった突起を摘んで、また腰を送り込む。次第に洩れる声が大きくなってきていた。
「ここ、気持ちいい?」
「うんっ・・・すごい、いい・・・あ、あ、ああ!」
こんな大きな声だと、外の客達にばれないか心配になるが、俺はやめなかったし、綾香もそう望んでいるはずだと思った。
だから俺は突く、突く、突いてやる。
綾香を悦ばすために、俺もよくなりたいために。
「ああん、お、奥まで、入って・・・入って・・・るうっ!!」
綾香がのけぞって、長い黒髪がふわりと空を舞った。
その髪から漂うシャンプーの匂いと、熱い身体が俺をいっそう興奮させていた。
「そんなの、そんなの、そんなのぉ!!」
きゅっと狭まった花芯が俺を締めた。くいくいと挟んで、俺を捕えていた。細い腰を持って、突きまくる。高まる吐息とかすれた声のシンフォニー。
汗がポタリと落ちて、綾香の背中に染みた。
それを見た時、甘い疼きのようなものがペニスに充満した。持ちそうだったのに、もはや危ない兆しだった。
快感が増している。
おや、と思って綾香を見てみた。何と彼女自身が尻を振っているのだった。
そのおかげで、こすれた粘膜が快感を増幅させているのだ。さすがは綾香、只者ではない。
「綾香、俺、最高・・・」
「わ、私も・・・最高・・・あ、ああ、あん、あ、きてる、きてるかも!!」
いきそうなのだ、俺はそう思った。
指で突起を摘み、ペニスも腰も折れよと突き続ける。
「あ、ああっ、く、くる、ああ、浩之、くるう!!」
律動に目が眩みそうになる。運動に疲れてきた足がバカになりそうだった。
綾香の可愛い悶えが、快感を鋭く促していった。
「やぁん、いく、いくう!!」
心なしか、やや小声が聞こえ、綾香が果てた。
「お、俺も・・・あ・・・」
自制ができなかった。それをするには時間が足りなかった。
あっ、と思った時はすでに遅い。過敏になったペニスは刺激を受けて、欲望を射出していた。
「あ・・・あ・・・あ・・・温かい・・・」
力なく綾香が呟く。だが次の瞬間、
「って、何、中で出してんのよ!!」
きっと鬼のような顔で綾香が言った。
「す、すまん、つ、つい・・・」
「つい、ってあなた、もしできちゃったら、どうすんのよ!!」
更に顔が険しくなっていた。だが当たり前のことか。
「う、う、う・・・」
快感の余韻で、言い訳も何も浮かばなかった。
「バ、バカァ!!」
閃光のようなロシアンフックが俺を襲った。鬼神のような綾香の怒りのこもった一撃だった。
意識が遠のいていった。
しばらくの間、綾香には会えなかった。
家に電話をしても、セバスチャンが取り次いでくれない。諦めて携帯に掛けても、着信拒否されてしまう。
怒りが込み上げてきたが、よくよく頭を冷やしてみれば、自分が悪いことに気づいた。
つい、とか、うっかり、とかこれは男の言い訳である。
うう、俺は安易に中出ししてしまった。
悔やんでももう遅い。それに悔やんでみたところで、新たな心配事があった。
もし、「命中」していたらどうしよう?!
若い身空で父親になってしまったらどうしよう、ということである。
しかしよく考えてみれば、来栖川家に入ることになるのか、あの日本有数の金持ちの家に。
それはそれでいいかも。
なんてアホなことを考えている間に数日が過ぎていった。
ある日、松原葵ちゃんが、俺にエクストリーム大会の開催が近いことを教えてくれた。
「でね、その大会に綾香先輩が出るんですよ!」
「へえ、綾香が?」
興味なさそうに俺は言う。本当言うと興味津々だった。
だが、俺達のことは内緒だったのだ。だから堂々と表に出せないでいる。
私もとうとう出場するんですよ、という葵ちゃんの言葉も上の空に、俺は日時と場所を聞き出した。
昼休み、例の場所で芹香お姉さんにバッタリ会った。
「え?お薬の原材料、ありがとうございますって?」
お姉さんは、コクと例の仕草でうなづいた。
俺は、真昼間の話題にしては恥ずかしくなった。綾香に絞り取られたことを想像して、赤くなった。
「え、いいんですよ、そんなこと・・・それより綾香は元気ですか?」
しばらく会ってないんですと俺は続けた。
「え?エクストリームに向けて、練習してる、って?そうですか。」
姉さんはその後、容易ならないことを言った。
「今回の薬が役に立つって?え、不老不死の薬が、エクストリームに?」
どうして、不老不死の薬が格闘大会に意味があるのだろう。
俺が尚も聞こうとした途端、チャイムがなった。芹香お姉さんは丁寧なお辞儀をして、教室に戻っていった。
試合当日は快晴だった。
格闘技大会ということで格闘ファンはもちろん、レディース大会のため、ちょっと見た目危ない連中(綾香いわくストーカーまがいの行為に及ぶ輩もいるらしい)も多かった。
要するに満員である。
俺はすぐに綾香の姿を探したが、トーナメント表ではシードされているので(さすが女王である)、この世界では新人である葵ちゃんの試合を先に見学した。
「葵ちゃん、がんばれ!!」
俺の声援はすぐに掻き消されてしまった。どうやら熱狂的なファンが、すでにいるらしい。
ちょっとだけ安心したが、試合は白熱した。と言うより相手が強いのだ。
俺はハラハラドキドキしていたが、終盤ようやく葵ちゃんが1発いいのを入れて勝った。本当は駆け寄ってタオルでも渡してあげたいが、葵ちゃんの試合を見ていたらしい綾香を見つけて、俺は追いかけた。
「綾香!」
「あ、浩之!」
純白のトレーニングウエアに身を包んだ綾香はにこやかだった。
ほっ、よかった、怒っていないらしい、俺は安心して近づいた。
「綾香さん、サイン下さい。」
ファンが色紙を差し出している。慣れたように綾香はペンでサラリと書いた。
弱った、ここでは満足に話もできない。
「まだ試合まで時間あるの?」
「あるわよ・・・あ、浩之、よかった、ちょっとこっちきて!!」
「うわ!」
こっちから話そうと思っていたのに、結局綾香のペースになってしまっている。
綾香は俺を外に連れ出すのだった。
「どこ、いくの?」
「ふふ、私のキャンプ場よ、秘密のね。」
駐車場だった。黒塗りのリムジンがで~んと置いてあって、綾香はキーを取り出して車に乗り込んだ。
「セバスチャン、いるの?」
俺が心配そうに聞くと、綾香は首を振った。
「姉さんの方についていってるの。私の方の運転手は、夕方まで休みを取らせてるから、大丈夫よ。さあ、乗って。」
オドオドしながら俺は乗った。
豪華な車内であった。たっぷり4人は向かい合って乗れる、ゆったりとしたスペースである。
「何よ、そわそわしちゃってさ。」
「だって慣れないよ、こんな豪華な車は。庶民には高嶺の花さ。」
「そうかしら。」
「葵ちゃん、勝ったみたいだね。」
話題を変えてみた。
「何とかね、いいのが入ってよかったわ。」
「そうだね。で、綾香はどう?」
自身満々な笑顔を見せたが、綾香は敢えて何も言わなかった。きっと大丈夫なんだろう。
「ごめんね、いろいろ連絡くれたみたいで。セバスチャン、妙に神経質になってるから、私のこと。」
「あ、ああ。」
う、綾香の方から切り出されてしまった。
「でも大丈夫だから、あっちの方、順調だったし。」
「え?そうなの?」
声が我ながらうわずっていた。
「うん、無事にきてるから、心配しないで。でももう中は嫌よ。」
「ごめん。」
よかった~まだ父親にならなくて済むんだ、やった~
「でね、お願いがあるの。」
そういう綾香の瞳がもう潤んでいた。
「な、何?」
腰が引けた俺の前に綾香が座った。
「例のヤツ、欲しいの。」
「ええ?ええ?!」
「いいでしょ、試合前だし、効果があると思うの。」
手際よく綾香は俺のズボンからペニスを露出させていく。俺はしばらく座ったまま、呆然としていた。
「あ、元気ないけど・・・久々だわ。あむ・・・んんっ、ん、ん・・・」
柔らかく温かい粘膜。それが俺を包み込み、ペニスが含まれていた。
「お、お前、試合前って・・・いいのかよ、こんなこと・・・う、ううっ!」
気持ちよさに俺は震えた。
「試合前だから、いいんじゃないの。あ、どんどん元気になってきた。ステキよ、浩之。」
また含まれる。首が上下し、根元深くまで咥えられていた。
「ビクビクしてるの、可愛いわ。ん、ん、んうっ!」
「う、うわ、綾香、気持ちいい・・・」
綾香の頭を撫でて、俺はうっとりとしていた。
カポカポ、いやらしい音が聞こえる。口から出たペニスには芯があり、固く太くなっていた。
我ながら現金なものである。
綾香が頬ずりをする。唾液と先走り液が顔を汚していたが、構わない様子だった。
「ああん、固い、ステキ・・・ステキよ・・・」
ピンク色の可愛い舌が先端を何度も舐め回す。その度に糸が引いていった。
どくんどくん、ペニスが脈打った。それに気づいたか、含んだ綾香の首の振りが激しくなり、どんどん気持ちよくなってしまうのだ。
手が袋の部分を揉んだ。それがまたいい、あ、このままだと俺は。
「綾香、うまいよ、お前のしゃぶり方・・・」
「そうでしょ、ビデオで研究してるの、えっちなの、借りて。」
「そうなの?」
「うん、で、バナナで練習。」
爆弾発言である。
「ほらあ、ここ、いいでしょ?気持ちいいでしょ?」
「あ、ああ、すげえ・・・」
うっとりとしてしまう。
唾液で充分湿った舌が何度も舐める。
かぽ、かぽ、くぷ、くぷ、ああ、この派手な音が、俺を狂わせる。
「ダメだ、俺・・・いきそう・・・」
途端に吸い込みが激しくなった。ペニスの根元が膨れ上がったような気がして、俺は訴えていた。
「いく、いくよ、綾香!」
「ん、ん、ん、ん、ああん・・・」
頭を持って俺は射精した。その間も吸われ続けた。まるで身体の力を吸い取られているようだった。
長く至福の時間が続き、目がくらくらした。ようやく顔を上げた綾香は、いつのまにか用意していた紙コップにぺっと吐き出した。
「あん、こんなに残ってる・・・」
ズズズとまた吸われて、俺はシートの上でのたうち回ることになった。
ひいひい言わされて、俺は狂いそうだ。綾香を見つめる。唇の端に残った精液の残滓をも集めて、舐め取る綾香が最高に淫靡だった。
だがその後の綾香の行動に、俺は驚くことになった。
綾香は紙コップの中身を、鼻を自分で摘んで口に持っていったのである。
「な、何してるの?」
うえ~、マズイ、またコマーシャルの真似が繰り返された。
「ああ、これ?試合前に飲むといいのよ、これ。」
照れくさそうに綾香が言った。心なしか頬が赤いと思った。
「お、お前、姉さんに何作ってもらったんだよ?」
え、と綾香は一瞬ばつの悪そうな顔を見せた。
「試合に不老不死の薬はないだろ?何なんだよ、教えてくれよ。」
「しょうがないわね~まあ、浩之が原材料なんだから言うわ。」
よいしょよいしょ、綾香はスポ-ツバッグの中から、ペットボトルを取り出した。
「これ、飲んでみる?姉さんが作った薬。」
中身はタオルが巻いてあってよく見えない。キャップを開けると、この世の物とは思われない匂いがして、俺は綾香に返した。
「いい。で、これは何?」
「簡単に言うと、吸収率のいいプロテインね、もちろん魔力の力を借りてるけどね。」
「へえ・・・で、効果は?」
「体のいい、ドーピングよ。」
「原材料が、俺の精子か。」
「そう。あながち不老不死じゃないでしょ?」
グビグビ、綾香はいきなりペットボトルを飲んだ。しかも、さっきの紙コップに出して、だ。
またまずいといった顔をして、飲むのだった。
「トホホ、俺は原材料かよ。」
何だか切なくなっていた。
「あら、これでも感謝してるのよ。さ、試合、がんばってくるか!」
そう言って綾香は戦場に向った。
俺は後ろから追いかけ、情けない思いでずっと試合を見守っていた。
ベスト8は綾香とダークホースの葵ちゃんだった。葵ちゃんは、無傷の綾香に対して傷だらけだった。
俺はふと、綾香ではなく、葵ちゃんを応援していたくなっていた。
(了)
亭主後述・・・
80万ヒットを獲得して頂いた長谷さんのリクエスト後半です。
どうでしょうか、読んで頂ければ幸いです。
凄いことになっていましたでしょうか?(笑)
綾香は非常に魅力的なキャラです。書いてて、自由に動くと言うのか。結構好きです・・・が、強すぎ。(涙)